高校選抜の守りを強固にするCB白井&CB大石、埼スタで「ゼロ」に封じて“本番”に弾みを
ゲキサカ / 2019年2月15日 21時29分
[2.15 練習試合 日本高校選抜 0-3 流通経済大]
日本高校選抜が4月の欧州遠征で出場するデュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)は25分ハーフの“高速ゲーム”。試合時間が短い分、1点の重みが大きい。先制されると取り返すことが難しい状況となるだけに、DF陣は現在から無失点を強く意識して戦っている。
まだまだ守備のトレーニングは割ける時間が少なく、そのため試合では個で守れているようなシーンが多い。押し込まれる展開となったこの日の1本目は大石悠介(山梨学院高3年)と白井陽貴(矢板中央高3年)のCBコンビ中心に我慢強く凌いでいたが、GK飯田雅浩(青森山田高3年)のファインセーブがなければ、2点、3点と失っていた可能性がある展開だった。
16日のNEXT GENERATION MATCHで先発出場が有力な大石は「能力高い選手が揃っているので、あとは連係をどう取るかが大事。(朝岡隆蔵)監督が色々な戦術とかやってくれている。それを活かしてみんなで修正できたらいい」と語った。欧州遠征までにチームで修正を重ね、失点しないチームになる考えだ。
同じく先発候補の白井は、大石とのコンビについて「大石も自分も上手い系というより、高校サッカーぽい強い系だと思う。そういう部分で引っ張っていきたい。強い守備をして攻撃面では周りに合わせたり積極的にチャレンジしたい」と語った。この日、白井はCBから右SBを追い越す形で攻撃参加も。大学生との競り合いを制してクロスへ持ち込むなどチャレンジしていたCBは、トレーニングから相手の状況を見極め、思い切り良くパスを狙うなど積極性が光る。
一方の大石は、左足のサイドチェンジやヘディングを強みにチームからの信頼を獲得。この日、1本目の終了間際にへディングシュートを放ったCBは、翌日に開催されるNEXT GENERATION MATCHでも自分の武器を発揮することを誓っていた。ともに対人強く、責任感の強い守備をする2人が、16日のNEXT GENERATION MATCHでU-18Jリーグ選抜の前に立ちはだかる。
選手権の悔しさはエネルギーになっている。白井が所属する矢板中央は選手権準々決勝で優勝校・青森山田高に無念の逆転負け。インターハイ優勝校・山梨学院の大石は県予選準決勝で敗れて選手権の舞台に立つことができなかった。そのCBコンビは選手権決勝の舞台でもある、埼玉スタジアム2002で選手権の悔しさを晴らすプレーをするつもりだ。
白井は「久しぶりの大舞台なので、出るとしたら緊張すると思うんですけれども、自分のプレーを見せたいですし、自分のイメージするプレーもやっていきたい。思い切ってやっていきたい。自分の目標はゼロなのでゼロで抑えてチームが勝てるように考えてやっていきたい」と語り、大石は「選手権出れなくて、めっちゃ悔しかった。チームでここに来たかったけれど来れなかった。でも、その分の借りを返すにはいい舞台なので頑張りたい」と意気込んだ。
NEXT GENERATION MATCHはデュッセルドルフ国際ユース大会の25分ハーフと異なり、40分ハーフのゲームとなるが、無失点にこだわり、それを達成して欧州遠征、“本番”への弾みをつける。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
2019日本高校選抜欧州遠征特設ページ
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