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「主審を石だと思え」は過去の話に…新競技規則はコイントス、カード対象にも変更点

ゲキサカ / 2019年3月13日 8時21分

新規則では主審にボールが当たった場合、ドロップボールで再開される可能性がある

 サッカーのルールを定める国際サッカー評議会(IFAB)は12日、2019-20シーズンから適用される競技規則の一部を公開し、新たに改訂された部分が判明した。最も大きな変更点であるハンドの反則以外にも、プレーに大きく影響を及ぼしそうなテコ入れが行われている。

■コイントスでボールを選べる
 現在、試合前のコイントスでは勝ったほうが「前半に攻めるゴールを決める」というルール。その一方、負けたほうはボールを取って、センターサークル内のセンターマークから前半のキックオフを行う。

 しかし、今回の改訂後は勝ったほうもボールを選ぶことが可能になる。その場合、コイントスに勝ったほうが前半のキックオフを行い、負けたほうがコート(前半に攻めるゴール)を選ぶという流れになる。

 この変更についてIFABは「ゴールを直接狙えるようになるなど、近年の競技規則の改訂により、キックオフがよりダイナミックになっているため」と説明。キックオフのスタイルが多様化していることが一因のようだ。

■主審は石ではなくなる?
 これまでの競技規則では、主審のボールが当たった場合、そのまま関係なくプレーが続けられるのが通例だった。そのため、選手は主審からの跳ね返りに惑わされるべきではなく、「石だと思ってプレーする」ことも求められていた。

 ただ、今回の改訂により、試合役員にボールが当たった場合にドロップボールで再開される可能性が出てきた。ボールが当たった後に「得点機会につながる」「そのままゴールに入る」「ボールを保持するチームが変わる」場合がそれにあたる。

 IFABはこの変更について「試合関係者、特に審判にボールが当たることで、利益を得たりゴールを奪ったりするのは、とても不公平になりうる」と説明している。

■ベンチ入りスタッフにもカード
 これまでの競技規則では、ベンチ入りしているスタッフが不正行為を行った場合、口頭で警告や退席処分が下されるという仕組みだった。しかし、改訂後はピッチ内の選手たちと同様にイエローカード、レッドカードが提示されるようになる。

 もっとも、背番号で管理される選手たちとは異なり、テクニカルエリア内のスタッフは判別することが難しい。暴言など誰の行為か識別できない場合は「より上級のコーチ」が処分を受けることになっている。

■ゴールキック、エリア内FKにも変更
 これまでゴールキック、ペナルティエリア内の守備側フリーキックでは、受け手の選手がペナルティエリアを出た状態でボールに触れなければならなかったが、この規定は廃止。エリア内に入ってボールを受け、ビルドアップを行うことが可能になった。

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