[新人戦]立正大淞南FW石橋が3戦連発!守備的MFからFW転向の理由は「シュートを決める力が抜群」
ゲキサカ / 2019年3月18日 1時22分
[3.17 中国高校新人大会準決勝 就実高 1-4 立正大淞南高 広島皆実高G]
1月の選手権では守備的なボランチとして全3試合に先発出場。今回の中国高校新人大会も登録はMFだ。だが、立正大淞南高の石橋克之主将(2年)は新チーム結成後、「シュートを決める力が抜群」(南健司監督)という理由で、FWとして出場中。この日は3試合連発となるゴールを決めて快勝に貢献した。
昨年、ボランチとしてレギュラーを獲得した石橋は、中学時代も主にトップ下のプレーヤー。今年も中盤起用かと思われたが、南監督はスルーパスを出す力やボールを奪う力よりもその決定力に注目していた。他の力がまずまずで、シュートを決める力があるならば「前」。その考えの下、FWにコンバートされた石橋が決定力を発揮している。
前半33分、1チャンスを逃さずに先制ゴール。左サイドからカットインしたMF片淵竜鳳(2年)のラストパスを引き出し、GKとの1対1から冷静にシュートを決めた。「カットインした時に相手がボール見た時に外れるというのは意識していて、あとはタッチを決めて。タッチが大きくなってしまったんですけれども、あとはGKを見て決めることができました」
これで3戦連発。後半も相手DF、GKのタイミングを外してのシュートやポストをかすめるような一撃で存在感を示していた。本人はFW転向について「ゴールに絡むというのは元々好きなので楽しい」とコメント。そして「後ろに(大型MFの)山田(真夏斗)がいるので、その山田の最大の持ち味であるスルーパスを自分が引き出せるようにしながら、両ワイドにもクロスとカットインができる選手がたくさんいるので、ゴール前の部分で相手よりも先に触るとか、粘るとか、守備するとか当たり前のことを徹底してより多く点を獲りたいなと思っています」と得点を量産することを誓っていた。
昨年は選手権得点王(他2人)のFW藤井奨也とインターハイ優秀選手のFW鶴野怜樹という強力2トップがいた。彼らのような信頼を勝ち取るためにゴールを決め続けること。4戦連発のかかる決勝へ向けて石橋は「今まで良い形で獲れているので、決勝もゴールを決めて良い形で今大会を終わりたいです」。新エースストライカー候補が決勝でも決定力を示して、立正大淞南を中国新人王者へと導く。
(取材・文 吉田太郎)
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