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FWバイロンが日本高校選抜の士気上げるゴール。欧州でも「通用するのは当たり前に」「結果でもっと差を」

ゲキサカ / 2019年4月21日 18時53分

日本高校選抜MFバスケス・バイロン(青森山田高→いわきFC)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.20 デュッセルドルフ国際ユース大会 日本高校選抜 1-3 ブレーメン]

 間違いなく、日本高校選抜の士気を上げるゴールだった。0-3の後半終了間際、日本高校選抜は左サイドでMF武田英寿(青森山田高3年)、WB豊島基矢(青森山田高→順天堂大)と繋ぎ、ペナルティーアークへランニングしてきていたFWバスケス・バイロン(青森山田高→いわきFC)へマイナスのクロスが入る。ボールを受けたバイロンは得意の切り返しでDFを外し、左足シュートをゴールに叩き込んだ。

 0-2で折り返して迎えた後半、それぞれが何とかしようとしていたが、十分に表現ができないまま3度目の失点。落胆の色が濃くなったチームの中で背番号11は身体を張り、戦い続けていた。

 そして、3時間半後に控えていたフランクフルト戦へ向けて大きな1点。気持ちを持ち直して臨んだフランクフルト戦では苦しみながらも引き分けただけに、GK飯田雅浩(青森山田高→国士舘大)も「切り替えるという意味でバイロンのゴールが大きかった」と感謝していた。

 ブレーメン戦でCFとして先発したバイロンは、最前線で180cm台後半の相手CBとエアバトル。加えて、初戦で課題となっていたボールを受ける部分で工夫し、その回数を増やしたことでチャンスにも絡んでいた。前半半ばに相手DFから激しく削られ、「マジで痛いです」という負傷の影響もあったはずだが、後半も奮闘。そして、ゴールを決めた。

 予選リーグが得失点差勝負になることも考えても貴重な1点。その一撃については「あれは自分が考えてやった結果」と振り返る。これまでは相手のDFラインに張り付き過ぎるケースが多かったが、このシーンではブレーメンの守りの状況を確認し、狙っていたスペースにタイミング良くスプリント。そして自分の形で決めた。

 選手権決勝で埼玉スタジアムの大観衆を大いに沸かせたアタッカーは、これまで青森山田高やいわきFCで学んできたことに加え、朝岡隆蔵監督(前市立船橋高)率いる日本高校選抜でも学ぼうとする姿勢が強い。ゴールシーンは朝岡監督から再三指摘されてきたことを自分なりに表現してのゴール。数年以内にJリーグや海外でのプレー、またチリもしくは日本で代表入りを実現することを本気で目指しているレフティーは「ここ(高校選抜)に来たからには日々成長して終わる、そして、次のこれからのサッカー人生に活かすということでここに来ているので、日々色々なことを吸収しながらやっていきたいです」と力を込めた。

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