平成最後の自衛隊王者は海自厚木マーカス、3連覇で最多20度目V
ゲキサカ / 2019年4月27日 23時24分
全国の基地、駐屯地で活動するチームの日本一決定戦「第53回全国自衛隊サッカー大会」は27日に味の素フィールド西が丘で最終日を行い、決勝戦は、海上自衛隊厚木基地マーカスが1-0で航空自衛隊入間基地第3補給処(以下、海自厚木マーカス、空自3補と表記)を破り、3年連続最多20回目の優勝を飾った。昨年10月にコーチから監督へ昇格した柳川竜徳監督は「指導経験があまりない中で、暴れ馬のような選手たちを統率するのは大変だけど、先輩指導者たちにアドバイスをもらいながら、チームを作って来た。勝てて良かった」と笑顔で話し、重責を果たした安堵感をのぞかせた。
同じカードだった前回大会の決勝は、6-1の大勝だったが、今大会の決勝戦は、拮抗したゲームとなった。海自厚木マーカスは、技巧派FW佐々木蓮(3曹・尚美学園大出身)のキープで相手を引きつけながら、丁寧なパスワークで相手守備網を切り崩しにかかった。一方、空自3補は最前線の真木基希(3曹・米子北高出身)を起点にサイドへ展開し、高速カウンターを仕掛けた。
ただ、両者に誤算のある展開だった。空自3補の大串善一監督は「本当は中央突破も狙いたかった」と話したが、一度サイドへボールを出すと、相手の守備に展開力を奪われ、高い位置で中央のコンビネーションを繰り出す展開には持ち込めず、揺さぶりを欠いた。
一方の海自厚木マーカスも「相手が思っていたより引いてきた」(柳川監督)ために、序盤は守備重視で攻撃に厚みをかけられなかったが、前半34分に選手交代で打開。右MF大楠恭平(3曹・神村学園高出身)を右DFへ移して後方からの仕掛けを強化すると、前半終了間際に右サイドで大楠が縦に突破した場面からクロス、シュートと好機が生まれ、こぼれ球を左DF濱元諒一(3曹・鹿児島城西高出身)がゴール正面から右足でゴールへたたき込み、先制点を奪った。濱元は「大楠が仕掛けたときに、来ると思ったので、中央に入った。逆足で上手く決められて良かった」と手応えを語った。
後半に入ると、海自厚木マーカスは、DF大山徹(3曹・日本大出身)、DF柿崎佳弘(3曹・神奈川大出身)を中心に手堅い守備を見せ、攻撃も急ぎ過ぎずに時間を使い、リードを生かした試合運びを展開した。空自3補は、後半8分に右DF鈴木隆介(士長・樟南高出身)のミドルシュートにMF齊藤雄太(3曹・平成国際大出身)が反応して際どいコースへ飛ばす好機があったが、海自厚木マーカスのGK蛭田裕紀(2曹・神奈川大出身)の好守に阻まれ、以降は、決定機を作り出せなかった。
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