[関東大会予選]武南は2シャドーが存在感。指揮官信頼のMF宇田川と“紺野系”ドリブラーMF青野
ゲキサカ / 2019年4月29日 23時50分
[4.29 関東大会埼玉県予選決勝 武南高 1-0(延長)浦和東高 埼玉第2]
ボールを保持して攻め続けた武南高は、延長戦で1点をもぎ取って7年ぶりの優勝。浦和東高の堅い守りをなかなかこじ開けられなかったが、その中で2シャドーのMF宇田川拓真(3年)とMF青野翔太(3年)が印象的なプレーを見せていた。
宇田川は内野慎一郎監督が「頭が良くて、ゲームコントロールできる。アイツがいるからバランスが取れる」と信頼するMF。この日は味方との呼吸が合わなかったシーンが幾度かあったが、一瞬のスピードとテクニックで相手のマークを外し、近くや遠くのスペースを見つけてパスを出す視野の広さも発揮していた。
そして青野はOBでFC東京入りが内定しているMF紺野和也(現法政大)の系譜を継ぐドリブラー。本人は「いつもだったらもっと抜ける。悔しいです」と芝の深さに苦戦し、思うようなプレーができなかったことを納得していなかったが、それでもスピードのあるドリブルで浦和東DF陣を苦しめていた。
後半26分には抜け出しからスピードに乗ったドリブルで一気にゴールへ迫るも、シュート直前でボールが止まり、追走してきた相手DFにボールをつつかれてしまう。最大の決定機を逸するなど結果を残すことができなかったが、オン・ザ・ボールで存在感を示していた。
青野は先輩MF紺野について「見たことあるんですけれども、めちゃくちゃ上手くて。ああいうプレーを自分もしたい。(参考にしている部分は)タッチとか、いつスピードを入れるとか」と語り、目標のベルギー代表FWエデン・アザールや紺野のように「自分はドリブルだけでなく点も決められる選手になりたい」と力を込めた。
青野は「(宇田川)拓真は足下がめちゃくちゃあって、後ろは(アンカーの清水)光太に任せられる。中盤3枚で話し合ってどこを狙うとか、どうやっていくとか話し合って決めている。(自分が自由にドリブルできるのは)彼らのお陰」とサポートしてくれる2人に感謝。自分の持ち味をより発揮すること、ゴールを決めること、そして名将・大山照人前監督や内野監督が指摘するラストパスの精度向上も目指す。そしてチームの“生命線”である2シャドー、中盤中央の3人でより違いを作り出し、ゴールも決めてチームにより多くの白星をもたらす。
(取材・文 吉田太郎)
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