ブラサカ体験型授業「スポ育」が累計13万人を突破
ゲキサカ / 2019年5月9日 19時15分
日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は、小・中学生を対象とした体験型授業「スポ育」の2018年度分の集計結果を公表した。昨年4月から今年3月末までに、458件(90分の1コマを1件とする)、15,736人が参加。事業を開始した2010年9月から2019年3月までに3,092件、131,166人が体験し、累計で13万人を突破した。
「スポ育」は、パラリンピック競技であるブラインドサッカーの要素を用いたダイバーシティ(多様性)教育プログラムのこと。内容は講演会や通常の体験会とは異なり、1件あたり90分、20名から50名までの参加を基本とし、子ども達全員が視覚に障がいのあるブラインドサッカー選手と触れ合いながら、視覚をアイマスクで閉じた状態でさまざまなワークショップを行う。「チームワークの大切さ」「個性の尊重」「コミュニケーションの重要性」「チャレンジ精神の醸成」「障がい者への理解促進」「ボランティア精神の育成」を目的にしており、子供たちが障がい者の理解や多様な個性の尊重にとどまらず、相手の立場に立った声の掛け方など、より円滑にコミュニケーションをとるために必要なことへの気づきを生み出す。
「スポ育」は、2019年4月現在、9社のパートナー企業のサポートにより原則無料で実施。2018年度は、東北地方での「スポ育」活動拡大を目的に宮城県でコルジャ仙台ブラインドサッカークラブ協力によるスポ育を実施した。今後は宮城県内で行われる「スポ育」は、同クラブ主体ですすめられる見通しだ。さらに、海外展開もすすんでおり、昨年5月には国際協力機構(JICA)と連携し、JBFA松崎英吾事務局長と女子日本代表の斎藤舞香がセネガルを訪れ、4つの小学校で「スポ育」も行った。
また、「スポ育」と並行して、2015年秋からは約14万人が取得する民間資格「サービス介助士」を育成・認定している日本ケアフィット共育機構と事業提携し、視覚障がい者、聴覚障がい者、車いす利用者など、手助けが必要とされる人へのホスピタリティあふれる介助の方法を正しく学ぶ授業「おも活」(おもてなし・おもいやり活動の略)も実施している。
(取材・文 林健太郎)
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