帝京の2年生ボランチ・宮崎が好守で逆転勝利に貢献、インハイ予選へ切り替えて兄が大活躍した「夏の全国」へ
ゲキサカ / 2019年5月19日 23時15分
[5.18 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 桐生一高 1-2 帝京高 あずまサッカースタジアム]
「相手の26番(若月大和)がキープレーヤーって分かっていたので、バックラインと一緒にケアしながらやっていました」。帝京高(東京)の2年生ボランチ、MF宮崎海冬はDFラインの選手たちと連係して桐生一高(群馬)の湘南内定FW若月大和(3年)に対応。若月を味方と挟み込む形で守り、ピンチを回避していた。
球際での強度あるプレーに加え、開幕戦の矢板中央高戦へ向けて強化してきたというヘディングは現在、強みの一つに。この日も空中戦で強さを発揮し、後半はセカンドボールの回収を増やしてチームに良い流れをもたらしていた。
プリンスリーグ開幕当初は緊張してしまい、消極的なプレーでチームに迷惑をかけてしまったと感じている。だが、公式戦を重ねるごとに自信を掴み、現在は強みの守備、セカンドボールの拾い合いの部分で貢献。「自分は上手くない」と謙虚だが、繋ぎのところでもそつなくプレーしていた印象だ。
プリンスリーグ関東はこの後、中断期間に入り、6月にはインターハイ予選を戦う。昨年のインターハイでは兄のFW宮崎純真(山梨学院高→甲府)が大活躍。準々決勝の2ゴール、決勝の劇的同点弾など“主役級”のプレーで山梨学院を初の日本一へ導き、プロ入りのチャンスも掴んでいる。
今年も「宮崎」が夏の全国舞台で躍動するか。山梨学院の絶対的なエースだった兄と守備で強みを発揮する自身とはタイプが違うことを理解した上で、自分の全力を尽くす意気込みだ。「そんなに純真を意識しないで、自分が発揮できる力を発揮して、純真にもいい報告ができればいい」。6月15日の東京都予選準々決勝から2勝すれば、全国出場。プリンスリーグでの好結果から切り替えて、挑戦者として白星と全国切符獲得を目指す。
(取材・文 吉田太郎) ●高円宮杯プリンスリーグ2019特集
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