八戸学院野辺地西は練習の成果発揮して2点差維持も“絶対王者”撃破ならず、選手権予選で「リベンジしたい」
ゲキサカ / 2019年6月4日 12時7分
[6.3 インターハイ青森県予選決勝 青森山田高 2-0 八戸学院野辺地西高 ダイハツスタジアム]
八戸学院野辺地西高の三上晃監督は「我々がトレーニングでやってきたことを山田相手に出そうと言っていた。子どもたちはやってくれたかなと思います」と選手たちを評価していた。
特に「ヘディングの部分は対等に戦えていた」と頷く。昨年まで19連覇中の“絶対王者”青森山田高は、セットプレーの強さも特長の一つ。ロングスローやCKといったセットプレーに加え、前線へのフィード、クロスも入れてきていたが、八戸学院野辺地西はCB宍戸勇介(3年)中心に対抗していた。
70分間を2失点で切り抜け、1点取り返せばと望みもいう戦いを演じた。ただし、指揮官が「ゲームの全てですね」と振り返り、MF工藤拓人(3年)も「最初の勢いはさすが山田だなと思います」と舌を巻いた立ち上がりの4分間で2失点。相手がパワーを持ってきた時間帯で飲み込まれてしまい、結果的に苦しい戦いしてしまったことは確かだ。
また、三上監督は本数の多かったFKで相手GKにそのままキャッチされるボールが多かったことから、「もうちょっと精度高いボール、ゴールに直結するようなセットプレーにしなければ」と指摘していた。
昨年度の選手権では試合終盤まで1-1で食い下がり、今回も点差を広げられずに戦い抜いた。今年は工藤や宍戸、MF佐々木大羅(3年)、MF山谷麻尋(3年)と力のある選手も多い。自分たちへの期待感も大きいが、それでも高校年代トップクラスにいる青森山田に勝つことは容易ではない。
三上監督は「全国チャンピオンが青森県にいるのでポジティブに。リベンジできるようにしたい」と語り、工藤は「そんなに甘くないんだなって思いましたし、山田が去年全国優勝している分、勝てば凄い自信を持って全国にも出れると思うので、選手権でリベンジしたいです」と力を込めた。
高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグに所属する青森山田は冬へ向けてさらに強くなるはず。それに対して、自分たちもこの夏、どこまで力をつけることができるか。個々、チームとして成長し、青森山田に「勝たなければ」というプレッシャーがよりかかる選手権予選で隙を作り出して勝つための準備をする。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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