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なでしこ戦のアルゼンチンDF、“ヒジ打ち”で前歯が折れていた

ゲキサカ / 2019年6月13日 9時3分

歯が折れてもフル出場したDFアルダナ・コメッティ

 日本女子代表は10日、女子W杯グループリーグ1回戦で、アルゼンチン女子代表と0-0で引き分けた。歴史的な勝ち点獲得に沸いたアルゼンチンメディア『Ole』は、歯が折れても勇敢に戦い抜いた一人の選手を讃えている。

 男子の名選手を次々に生み出し続け、過去2回のW杯制覇を誇るサッカー強国アルゼンチンだが、過去2大会に出場した女子W杯では6戦全敗。3度目の挑戦となったフランス大会初戦、優勝経験を持つ日本を相手に勝ち得た勝ち点1が同国史上初となった。

 一方的に攻め込まれる時間帯が続きながら、鬼気迫る守備網が目立ったアルゼンチン。なかでも地元メディアは一人のディフェンダーにフォーカスを当てている。

 その名はDFアルダナ・コメッティ。前半19分、日本の縦パスに反応したコメッティはFW菅澤優衣香との競り合いで負傷し、ピッチに倒れ込んだ。主審がファウルを告げるホイッスルを吹き、プレーは中断したものの、なかなか起き上がることができない。菅澤のヒジが顔面に当たり、前歯が折れていたのだ。

 それでも、メディカルスタッフの手当を受けたコメッティは数分後、再びピッチに戻ってプレーを続けた。そしてDFアグスティナ・バローゾとのセンターバックコンビを崩すことなく、90分間フル出場。パス成功数では1/3、ボール保持率39%という劣勢の中、無失点で試合を終えることに成功した。

 コメッティは試合前の会見で「全てを青と白のシャツのために捧げる」と述べており、まさに言葉どおりのパフォーマンス。『Ole』は「強烈な一撃を受けたが、彼女は試合を完了し、素晴らしいプレーで締めくくった」とその奮闘を賞賛している。
●女子ワールドカップ2019特集

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