矢板中央はBチームから台頭のMF在間太一が中盤にプラスアルファもたらす

Bチームから台頭してきた矢板中央高MF在間太一

[6.20 インターハイ栃木県予選決勝 矢板中央高 3-0 真岡高 栃木県グリーンスタジアム]

　肋骨の怪我で出遅れたこともあってプリンスリーグ関東開幕戦から第6節までは登録外。だが、プリンスリーグ関東の中断期間に入った直後にBチームからAチームに昇格してきたMF在間太一(3年)が矢板中央高にプラスアルファをもたらしている。

　チーム発足当初はボールの収まりどころが少なかったが、高橋健二監督が「ボールを持てるし、展開力もある」と評するエスボルチ藤沢出身のボランチがチームに加わったことで、中盤でボールを持つ時間を増やせるようになっている。また在間はチームのバランスを取り、セカンドボールの回収でも力を発揮。インターハイ予選は全試合で先発出場し、チームの栃木制覇に貢献した。

　本人はセカンドボールによく絡み、MF靏見拳士朗(3年)とともにつなぎ役を果たしていた決勝のプレーについても「自分的にも結構前半は動けていたと思います」。最後は足を攣らせて後半26分に交代したが、それでも攻守に渡って納得のいくプレーができたようだ。

　怪我で悔しい思いをしてきたが、その間にBチームで努力を続けてきた。「他の人よりもボール触って、朝練もできるだけ行くようにして。自主練も残ってしっかり練習して、自分の活かせるところをちょっとずつ出していって評価してもらった」。インターハイ予選で一つ評価に応えたが、まだまだこれから。双子の弟で、こちらも自力のある左SB在間陽平(3年)とともに今後も練習からアピールしていく。

(取材・文　吉田太郎)●【特設】高校総体2019