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桐光学園、C大阪、代表チームでのプレー。悩みながら成長続けるFW西川潤はその成果を「本番で」

ゲキサカ / 2019年6月22日 21時42分

桐光学園高のU-20日本代表FW西川潤主将は、チームの全国出場に貢献

[6.22 インターハイ神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 0-1(延長)桐光学園高 相模原ギオンスタジアム]

 注目FWは難しいシーズンの中で悩みながら、それでも成長を続けている。桐光学園高FW西川潤主将(3年)は今年、桐光学園に加え、加入内定したC大阪、U-20日本代表、そして日本高校選抜でも活動し、試合に出場してきた。今年の高校サッカー界を代表するタレントは、各チームで期待される存在に。それぞれのステージで活躍もしているが、同時に両立することの難しさを感じていた。

「(この1年で難しいと感じている部分は、)環境が凄く変わるということ。セレッソにもずっと居れないですし、ちょっと行って試合出れそうだとなったら高校に戻って……。(セレッソに)戻って来たときにメンバー外からスタートして、また一からチャンスを掴み取らないといけない」。

 早くプロで活躍したいという思いがある。それと同時に、桐光学園の仲間とともに日本一を勝ち取るという目標も。プロと高校生とでは技術も感覚も違い、アジャストすることも難しいが、貪欲に成長と勝利を目指すFWはこの日、インターハイ出場権を勝ち取った。

 1トップの西川にボールが入ると、自然と日大藤沢高のDF2、3人が距離を詰めてきていた。守備に重きを置いた桐光学園の布陣と自身への厳しいマークを考え、相手の守りを打開することは簡単ではないと感じていたという。ただし、「要所要所というか、チャンスを見逃さないということは意識しています」という西川は、スペースでボールを受けた際には一気に前進。スルーパスを通すなど決定的なプレーをしていた。

 右腿にはテーピングが施され、試合中に足首も負傷していた。加えて激しい雨の中でのプレーを強いられた。彼にとって、非常に難しい戦いになっていたが、それでも「気持ちで」フル出場。延長戦でリードした後は、気迫のスライディングタックルを見せるなど執念も感じさせるプレーで勝利に貢献した。

 この日は無得点に終わったものの、“超高校級”FWは今大会初戦で2得点、そして準々決勝でも決勝ゴールを決めている。鈴木勝大監督はその西川について「代表、セレッソ、ウチと3チームで頭の整理をしなければならない。でも、彼は自分でその道を選んだので。(この環境は)彼の成長の後押しになる。苦しみながらも成長していると思います」と語っていた。

 良い意味で力を抜くところと力の出しどころの感覚を掴み、ここぞのところで力を表現している印象だ。また、身体的には腰回りが太くなり、体重も2kg増加している。C大阪ではMF清武弘嗣やFW柿谷曜一朗のテクニックを学び、U-20ワールドカップではU-20韓国代表の10番FWイ・ガンイン(バレンシア)の競り合いでの腰の入れ方、反転する力を体感。それらを貪欲に吸収しようとしている。

 本人は成長を感じる一方、厳しいマークの中でもより結果を出さなければならないと考えている。「一人でやれる選手にならなきゃいけない。色々な環境で色々な経験をさせてもらっているので、成長させてもらっていると思いますけれども、それを試合で出さないと意味がないので、そこをこれから練習とか練習試合ではなく、本番でしっかりと出していければいい」と力を込めた。昨夏はインターハイで準々決勝でのハットトリック、衝撃の5人抜きゴール、3戦連発などインパクト十分の活躍。まずはコンディションを戻すことが最優先になりそうだが、悩み、考えながら成長するFWが今夏、どのようなプレーを見せるのか注目だ。
 
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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