國學院久我山は「14」背負うブレイク候補、2年生MF田中が先制点!
ゲキサカ / 2019年6月26日 14時49分
[6.23 インターハイ東京都予選決勝 大成高 0-2 國學院久我山高 駒沢2]
國學院久我山高は2年生MF田中琢人が先制点を叩き出した。後半3分、國學院久我山はGKからビルドアップ。MF福井寿俊(3年)の縦パスをFW山本航生(3年)が落とすと、これを田中が左サイドへ展開する。そして、縦に仕掛けたFW山下貴之(3年)のシュートのこぼれ球を田中が右足ダイレクトで決めてスコアを動かした。
本人は「たまたま詰められて、決められたので良かった。やっと1点取れたという感じです」。チームメートも絶賛するターン、ボールコントロールなどから決定的なシュートを打ち込む田中だが、公式戦でのゴール数をなかなか増やすことができていなかった。
それだけに一つ結果を残せたことは全国大会へ向けてプラス材料。清水恭孝監督は「(準決勝を含めて)この2日間は積極的にボールを触っているし、彼の素晴らしいボールコントロールは見せてくれたと思います」と評価していた。この日は相手ボランチにマンマークを受ける中でのプレーだったが、先制点を決め、スペースを突くドリブルからの展開で2点目にも絡み、勝利に大きく貢献した。
ただし、課題があることも確か。2年生ながら國學院久我山のエース番号「14」を背負うMFはその課題を改善し、よりチームの勝利に貢献する意気込みだ。「もう1個、個の力でボールを運べたりすることが夏の課題かなと思います。最後のところがいつも詰まっちゃう」と田中。個でゴール前に入っていって決め切ることや受け手が1タッチでシュートできるところへのラストパスなどのレベルアップにこだわっていく。
まだAチームで試合に絡んでいなかった昨年から、清水監督がそのスキルの高さに注目していた期待のアタッカー。昨年から先発を務めるMF大窟陽平(2年)との2年生2シャドーは全国大会のブレイク候補だ。将来へ向けて、「今年どれだけ成長できるか」と語る田中がインターハイでもその攻撃力を発揮して國學院久我山を勝たせる。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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