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[MOM2918]東京VユースFW松橋優安(3年)_復活の2発。恩返しVを誓う“緑の10番”

ゲキサカ / 2019年7月23日 6時30分

東京ヴェルディユースFW松橋優安(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.22 日本クラブユース選手権U-18大会C組第2節 東京Vユース 7-0 鳥取U-18 前橋フC]

 2か月間の負傷離脱を経て、戦線復帰の舞台は夏の日本クラブユース選手権。この大会に照準を合わせてきた東京ヴェルディユースFW松橋優安(3年)が復活を印象づける2ゴールを挙げ、愛するクラブを今大会初勝利に導いた。

 今年5月に右膝の靱帯を負傷。「離脱した後にプリンスで調子が良くて、勝ったら嬉しいけど悔しい気持ちもあった」という中、2か月間にわたるリハビリ生活を乗り越えてきた。それでも今大会に臨むにあたっては、ようやくピッチに戻って来られたという感慨以上に、たしかな使命感があった。

「永井さんと一緒に、クラブユースを戦いたかった」。

 今月17日、東京Vは2017年からユースの指揮官を務めていた永井秀樹氏をトップチームの指揮官に抜擢した。トップチームの成績不振に伴うものではあるが、S級ライセンス取得直後の異動とあり既定路線だった模様。とはいえ、ユースにとってはクラブユース選手権の開幕を4日後に控えた段階での急転人事だった。

「永井さんは普段あまり泣かない人なんですけど、泣きそうな感じで『本当はお前たちと戦いたかった』と言われた。自分たちも同じ気持ちだった。ただ、永井さんからは『サッカー界は何が起こるか分からない』と言われた」。

 松橋にとって、永井監督は高校1年次からお世話になってきた“恩師”。まさかの別れに少なからず動揺もあったという。しかし、経験豊富な指揮官に『サッカー界の道理』を説かれれば納得するしかない。「自分たちでやるしかないという気持ちになった。全国の舞台で自分たちのサッカーを発表するという気持ちは変わらない」と受け入れた。

 クラブユース選手権の開幕節、東京Vユースは決定機をたびたびつくりながらも、大分U-18に少ないチャンスを決められて0-1で敗れた。待望の復帰を果たした松橋にも絶好機は訪れたが、試合を決めることはできず。「自分たちのサッカーはできていたけど、落としてしまった」という悔しさが残った。

 そうして迎えた第2節の鳥取U-18戦。トップチームがオフだったこともあり、試合会場には永井監督の姿もあった。トップチームからの視察という見方もできるが、試合中についつい指示を出そうとしてしまう姿を見るに、やはり教え子の行く末が気になっていたのだろう。「優勝することが恩返し」と考えていた松橋にもその思いは伝わっていた。

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