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兄が1年間の離脱、そこで変わった弟…鳥取U-18を支える坂本ツインズ、意地の最終節へ

ゲキサカ / 2019年7月23日 17時58分

鳥取U-18のDF坂本玲(3年・左)、DF坂本敬(3年・右)

[7.22 日本クラブユース選手権U-18大会C組第2節 東京Vユース 7-0 鳥取U-18 前橋フC]

 ガイナーレ鳥取U-18にとっては2年ぶり6回目の全国大会。32歳の若き指揮官が好チームをまとめ上げている一方で、ピッチ内の土台を支えているのは一組の双子の存在だ。1年間にも及ぶ負傷を乗り越えてきた主将の兄、リーダー不在の間に成長を遂げてきた弟。そんな二人に話を聞いた。

 鳥取U-18のDF坂本敬、DF坂本玲はいずれも2001年7月5日生まれ。一卵性双生児ということで容姿は瓜二つだ。トップチームと同じ3-5-2システムを採用している中、ともに3バックの一角を任されていることも共通点。しかし、それぞれがチームで担っている役割は少しばかり異なる。

「僕は前で頑張るタイプで、玲はどちらかというと引くタイプ」(兄・敬)。左腕に巻かれたキャプテンマークにも象徴されるように、兄の敬は苦しい時間帯にチームを鼓舞するシーンが目立ち、プレーからもアグレッシブな姿勢があふれ出ている。「頑張る部分や球際の部分は自分のストロング」とアピールポイントは明白だ。
兄のDF坂本敬(3年)
 一方、弟の玲は「敬のほうがチームを盛り上げようという時に向いている。そのぶん、僕は指示とかそういった声をかけられたらと思っている」と自らを評価する。任されているポジションはリベロ。自陣から小気味よくボールをつなぐスタイルの中で、「頭を使って指示を出すことを意識している」という頭脳派だ。
弟のDF坂本玲(3年)
 しかし、そうした立ち位置の違いは近頃少しだけ変わってきているという。1986年生まれの32歳、今季からU-18年代を任されている小山優監督は「玲は静かやったらしいんです。ただ、敬のほうが1年くらい足を骨折したことでやれていなかった。そこで自分がやらなきゃいけないということになったみたいです」と明かす。

「(兄・敬の離脱によって)言う人がいなくなったので、『自分が言わなきゃな』って思いました。自分自身、きつく言ったりできない人だったので苦しかったけど、練習中は自分が嫌われ役になって、人に厳しく言ったりするところを意識した。それができていったから今があると思います」(弟・玲)。

 一方、兄の敬も「人に声かけたり全体に声をかけることは増えた」という弟の成長に目を見張る。また「外から見ていてサッカーしたいという気持ちはだんだん強くなったし、あとは自分が中に入った時にどこを変えられるのか、自分だったらどうできるかを考えていた」と影響される部分もあったという。

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