1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[福島復旧・復興祈念ユース大会]エースの分も奮闘し、インハイ得点王の尚志FW山内主将。自信と悔しさ胸に冬へ

ゲキサカ / 2019年8月7日 15時18分

インハイ得点王の尚志高FW山内大空主将は「第8回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」の米子北高戦で復帰。決勝点をアシストした

 インターハイ得点王が、選手権へ向けてスタートを切っている。尚志高(福島)のFW山内大空主将(3年)は、インターハイで5得点を挙げて大会得点王を獲得。勲章を手にしたFWは「このチームは(染野)唯月が点獲っているという印象だったので、その中で自分が得点王を取ることができて、自分にとっても自信になりましたし、尚志の底上げとしても良かったと思います」と頬を緩めた。

 尚志には、昨年度の選手権得点王・FW染野唯月(3年)がいる。鹿島内定、U-18日本代表のストライカーは、今年のインターハイの“顔”の一人として注目されていた。だが、怪我を抱えたエースが万全ではない中、パートナーである山内が躍動。四日市中央工高との初戦で2ゴールを決めると、神村学園高との3回戦で劇的な同点ゴールを奪い、初芝橋本高の準々決勝でも2得点を叩き出した。

 山内は得点王の要因について「決定機になったら自分はゴール前にしっかり走るようにしているので、そこで1タッチのシュートや落ち着いて1タッチしてから次のタッチで決めることができていたので、そこが要因ですね」と分析する。チームのために献身的に走り続けるリーダーが尚志を力強く牽引した。

「(染野)唯月がいない中でも結果を出すということが最初からのコンセプト」と山内は説明する。染野は代表活動や練習参加などでチームを離れることが多い。その中でも勝つことのできる集団になることを目指してきた。インターハイは山内の活躍もあってそれを実現。ただし、富山一高との準決勝では「(各選手が)最後まで走るであったり、一つ一つのポジショニングをしっかりとこなせていなかった」ことが原因で敗退を喫した。

 チームリーダーの山内は「去年ベスト4へ行った選手権で学習したことを、自分たちが決勝の舞台に行くということができなかったので悔しかったです」と唇を噛む。まだまだ日本一になるためには足りないものがあった。帰福後直後に開幕した「第8回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」では、インターハイ優勝校の桐光学園高と対戦する機会があったが、チームは戦う気持ちを欠いて敗戦。怪我を考慮されて欠場した山内は各選手がリーダーシップを持って戦うことを求めていた。

 山内も決勝進出を懸けたインターハイ準決勝で無得点。コンディション面を考慮されてベンチスタートだったが、結果を出せなかったという悔しさを持っている。「点を取ることは自分の仕事なので、そこができていなかった」。チームを日本一に導くためにはどんな状況でも得点できるFWにならなければならない。インターハイの自信と悔しさも力に。チームのために走る山内は、より仲間を助けられるFWになって選手権に向かう。

(取材・文 吉田太郎)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください