パラリンピック開会式まであと1年。日本ブラインドサッカー協会が代表強化を目的にした寄付受付を開始
ゲキサカ / 2019年8月25日 10時25分
日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は、東京2020パラリンピック開催1年前となる25日から、JBFAの個人寄付会員制度「ブラサカみらいパートナー」を通じて、「男子日本代表の東京2020パラリンピックでのメダル獲得応援」を目的とする寄付の受付を新たに開始した。
「ブラサカみらいパートナー」では、「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現」というビジョン実現に対する寄付を募ってきたが、今回はそこに新たな寄付の選択肢が加わった。
来年のパラリンピックで初出場でメダル獲得を目指す日本代表は24日にイングランド遠征にむけて出発した。2015年にリオデジャネイロ五輪への出場を逃し、その後、就任した高田敏志監督のもと、サッカースタイルを大きく変え、主力の大半が40歳前後選手にもかかわらず、パフォーマンスを上げて、ワールドグランプリでもベスト4に入った。選手個人も、チームも確実に成長はしてきているが、国際大会の公式戦でまだ優勝実績がない。関係者によると今年度からブラサカ日本代表に対する国からの助成金が下がり、結果的に強化費にしわ寄せが出てきている。外部から招いている優秀なコーチ、スタッフが受け取る日当は1万円を大きく下回っており、オリンピックでのメダルを獲得を厳命されながら、それに見合う報酬を現場は受け取れていないのが現状。今回の寄付増設にはそんな背景もある。
日本ブラインドサッカー協会は企業からのスポンサー収入に加え、企業研修等で混ざり合う世界を体験してもらうダイバーシティー事業や、ブラインドサッカーの要素を用いた多様性教育プログラム「スポ育」などにも積極的に取り組み、2010年から実施している「スポ育」などは今年3月までの集計で3092件、授業を体験した生徒の数は累計13万人を突破した。取り組みの価値は確実に浸透してきているが、2020年のパラリンピックを終えた後、今と同じペースで増やせるかは未知数。スポンサー収入も震災など社会情勢によって左右される可能性を常に秘めており、協会としても2020年のパラリンピック以降も安定的に確保できるような収入源、収入体系を模索している。
「ブラサカみらいパートナー」は、特典をフックとしたファンクラブではなく、個人の方からの寄付のみをベースとしており、寄付を希望する人は、目的別に「ビジョンの実現」と「代表のメダル獲得応援」から選ぶことが可能。2020年9月末までに新規1000人が目標。会員が月額の寄付額を1000円、2000円、3000円が用意され、継続的に寄付できる仕組みをとっている。「代表のメダル獲得応援」で集まった寄付金は、ブラインドサッカー男子日本代表の強化のための海外遠征の回数増加や最先端のトレーニング、コンディショニング、スタッフの導入などに費用に充てられる。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
ダイバーシティ研修~「ブラインドサッカー(R)️」を通じて理解促進~
PR TIMES / 2024年4月15日 13時15分
-
日本ブラインドサッカー協会とルートインジャパン株式会社がサプライサービスパートナー契約を締結
PR TIMES / 2024年4月2日 13時40分
-
最初は驚いた「雪で日焼けするなんて」 雪上スポーツに必須、男性にも浸透したスキンケアの意識【パラアルペンスキー:本堂杏実】
THE ANSWER / 2024年3月30日 10時33分
-
「十分な練習ができない」パラトライアスロン・ウクライナ代表と日本代表チームが合同合宿
パラサポWEB / 2024年3月29日 10時45分
-
安心して寄付・支援を託せる仕組み「グッドガバナンス認証」を新たに取得した・更新した非営利組織(NPO)を紹介
PR TIMES / 2024年3月27日 11時45分
ランキング
-
1大敗の吉井監督「交代のタイミング間違えた」 8失点炎上の二保に謝罪「恥かかせた」
Full-Count / 2024年4月24日 21時36分
-
2大谷翔平が「人生の中でトップクラス」と自画自賛 前夜の191キロ衝撃弾を自ら解説
スポーツ報知 / 2024年4月25日 8時32分
-
3大谷、たった26試合でド軍歴代トップ3を独占 止まらない弾丸ライナー、1位&3位記録を2日で樹立
THE ANSWER / 2024年4月25日 11時12分
-
4横浜FM、クラブ史上初のACL決勝進出が決定 数的不利も蔚山とのPK戦“死闘”制す
FOOTBALL ZONE / 2024年4月24日 21時53分
-
5阿部巨人「特別バント練習」は恐怖の警告…大城が犠打連続失敗で監督激怒→スタメン剥奪
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月25日 11時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください