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ブラサカリーグ戦が開幕へ。日本代表・川村「逆境に身を置く理由」

ゲキサカ / 2019年9月8日 7時0分

合同練習でボールの取り合いをする川村怜(中央)

ブラインドサッカーの今年度の地域リーグ戦がきょう8日、東日本リーグを皮切りに開幕する。日本代表主将のFP川村怜は12年在籍したAvanzareつくばを離れ、パペレシアル品川に新天地を選んだ。ブラサカが開幕する来年8月30日のパラリンピック本番まであと1年を切った中での大きな決断。開幕前日、川村にその理由を聞いた。

「新天地で迎える開幕は不安の方が大きいです。でもパラリンピック前年にあえてそうしました。(2007年から在籍した)Avanzareつくばは、チームとして土台がしっかりしているし、日本代表候補選手がたくさんいて、いざという時は頼れる。でもパラ本番で代表での戦いを見据えたとき、周りの仲間は頼もしくても、自分ひとりの「個」で打開できるような力がないと上にはいけない。僕が重視しているのはメンタル的な要素です。逆境に追い込まれたとき、自分がどんな思考になるか、そこで自分をどうコントロールできるか。それを試せるのはこのリーグ戦しかない」

 日本代表や同候補選手が多数在籍するAvanzareつくばは昨年度、若手選手の出場機会を増やすためにVivanzareつくばも結成し、2チームがリーグ戦に出場。日本代表の佐々木ロベルト泉や強化指定選手のアブディンモハメドはVivanzareで出場したため、川村は個の力で打開することを求められた。

 その積み重ねを経て挑んだ3月のワールドグランプリで成果が出た。第1戦のロシア戦に引き分け、2戦目のコロンビア戦で勝たなければグループリーグ突破すらままならない状況で、相手に1点を先制された。絶体絶命のピンチ。そこで、川村が同点弾、逆転弾を決め、チームを勢いづかせ、3戦目のスペイン戦で金星も奪い、4強入りしたチームの起爆剤となった。

「あのコロンビア戦に追いついて逆転できた。それはひとつの成果だったと思うし、
でもパラ本番はもっとそんな状況が増えると思っています」

 去年までは、決まった練習場や体育館があり、ゴールもあり、ジムも使用できた。しかし、パペレシアル品川は練習拠点はなく、スポンサーもない。したがって、まずは練習場を確保に奔走し、決まったらチームメートからお金を集めるところからスタートする。この日もbuen cambio yokohamaと合同練習をするために、多摩川の河川敷まで出向いた。川村は買ってでもする苦労の先に、パラリンピックでの金メダルがあると信じている。

▼9月8日 東日本リーグ開幕節(慶大・日吉キャンパス)
10:00 開会式
11:00 buen cambio yokohama―Derrotó Saber茨城
12:30 ファンタス千葉SSC 松戸ウォーリアーズ―たまハッサーズ
14:00 GLAUBEN FREUND TOKYO―乃木坂ナイツ
15:30 free bird mejirodai―パペレシアル品川

▼東日本リーグ 2019年度日程はこちら

≪他地域のリーグ戦≫
9月22日開幕 中日本リーグはこちら
9月23日開幕 西日本リーグはこちら
9月28日開幕 北日本リーグはこちら

(取材/文 林健太郎)
●ブラサカ/障がい者サッカー特集ページ
●日本障がい者サッカー連盟(JIFF)のページはこちら

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