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長崎内定の前育10番MF笠柳翼、初戦4-0圧勝も「今日のプレーは最悪」…同部屋MF大竹とともに「もっと頑張っていきたい」

ゲキサカ / 2021年12月30日 12時8分

MF笠柳翼(3年)

[12.29 選手権1回戦 前橋育英高 4-0 草津東高 熊谷陸]

 4-0の圧勝で初戦を突破した前橋育英高だが、MF笠柳翼(3年)に満足した様子はなかった。「自分としては今日のプレーは最悪だった。次の試合で得点とかアシストをもっと増やさないといけない。本来は自分が勝たせないといけない立場なのにチームに助けられた」。来季からはJリーガー。プロの基準を胸に今大会を戦い抜いていくつもりだ。

 前橋育英の10番を背負う笠柳は、来季からJ2のV・ファーレン長崎に加入することが決まっているプロ内定選手。最後の大舞台の全国選手権では、初戦の草津東高戦からサイドでのドリブルでアクセントをつけ、5バックで守る相手に脅威を与えていた。

 だが、試合後オンライン会見で下した自己評価は「最悪」というものだった。

「中盤での上手く相手をいなすとか、育英では“レーンを変える”と言うけど、そういう働きがもっとできると思っている。相手のプレッシャーを剥がしたり、逆を突くことができなかった。中盤でのプレーが持ち味なのにそこができなかった」。

 勝利した上で、さらに高い基準を追い求める——。そうした姿勢はチーム全体に広がっている。3ゴール1アシストの大活躍を見せたFW守屋練太郎(3年)でさえ、ゴールが奪えなかった時間帯を「距離感やボールのポジションがうまくいかなかった」と振り返り、チームの課題を見つめていた。

 またこの日はプレミアリーグプレーオフ2回戦で退場処分となり、出場停止となったMF徳永涼(2年)に代わり、MF大竹駿(3年)がボランチの一角で先発。プレーオフでは右サイドバックでDF岡本一真(3年/群馬内定)の穴埋めをしていた3年生MFが、地元熊谷のピッチで本職を担い、堂々としたプレーを見せていた。

 それでも山田耕介監督は「逃がすプレー、変えるプレーが本来はもっとできる選手。本人が分かっていると思うけど、自分の力を100%発揮できるというところまではいかなかった。もっとできる子です」と指摘。及第点の評価は下さず、「次はもっと期待したい」とさらに上を求めていた。

 笠柳にとって、この日の大舞台を踏んだ大竹は寮の同部屋。「毎日二人で同じ生活をしているので思い入れが強い」という仲間だ。2回戦の三重高戦に向けて「人に言う前に自分は何もしていないので、人に言える立場じゃない。俺も大竹もコンディションを上げて行って、二人でもっと頑張っていきたい」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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