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関東一が“死のブロック”8強の快進撃! 矢板中央を攻略「思っていた通りのゲーム」上回った戦術

ゲキサカ / 2022年1月3日 12時0分

歴史を塗り替えた関東一(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 関東一3-2矢板中央 フクアリ]

 強豪校ひしめく“死のブロック”を勝ち上がる快進撃だ。創部55年目の関東一高(東京B)がさらに新たな歴史を築き、初のベスト8進出を果たした。開幕戦6発で好スタートを切った関東一は2回戦・尚志高戦でU-22日本代表CBチェイス・アンリ(3年)封じを完遂。初の3回戦に進出すると、今度は2年連続ベスト4の矢板中央を攻略した。

「矢板中央さんのタフなスタイルに屈しないようにすること、我々自身が点数を取るために何が必要かを子どもたちには伝えていた。ゲームの展開は想定通り。思っていた通りのゲームにはなったが、細かいところは非常にタフな相手だった」。小野貴裕監督は手応えをにじませた。

 尚志高戦同様、指揮官が落とし込んだプランを着実に遂行した。体格差のある矢板中央に高さとパワーでは上回られるが、相手の土俵では戦わない。狙いは“赤い壁”の前に空いたスペースだった。

「DFラインの背後には生まれないと思ったが、DFラインの前のスペースに関しては、2列目と3列目の間のスペースは必ず生まれると思っていた」と小野監督。1トップに据えたFW本間凜(2年)の推進力を生かしてDFラインを押し下げ、4バックと中盤の間のスペースを突いた。MF肥田野蓮治(3年)とMF林尚樹(3年)の2シャドーが間で受け、攻撃の起点となった。

 試合はシーソーゲームとなったが、戦術で上回った。2-2に追いつかれた後半途中、関東一はシステムを変更。3-4-3でスタートした布陣を4-3-2-1にし、中央に人数をかけた。「中から勝負して最短距離でゴールに入っていければと思っていた」と小野監督。その狙い通りに後半38分、ショートカウンターから中央突破し、肥田野が絶妙なスルーパス。抜け出した本間が決勝ゴールを挙げ、歓喜の瞬間を迎えた。

 戦術理解度の高い選手たちは一体感を持ってプランを遂行し、状況に応じた戦いぶりで強豪校を連続で打ち破った。歴史を塗り替えた関東一は準々決勝に進み、優勝候補の静岡学園高に挑む。3回戦で8得点を挙げた攻撃力、テクニックは圧巻だが、「怯むことはない」と本間。肥田野は「守備陣だけでは抑えられないところもある。攻撃陣もしっかりプレスバックして、守備に貢献できるようにしていきたい」と力を込めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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