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[女子選手権]16大会ぶり3度目優勝の神村学園、「下手でも勝てる」ことを夏・冬の2冠達成で証明!!

ゲキサカ / 2022年1月9日 18時58分

後半40分、主将のMF愛川陽菜(3年)が2点目を挙げ歓喜する神村学園

[1.9 全国高校女子選手権決勝 日ノ本学園0-3神村学園 ノエスタ神戸]

 第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は9日、ノエビアスタジアム神戸で決勝を行い、日ノ本学園高(関西第1代表/兵庫)と神村学園高等部(九州第1代表/鹿児島)が対戦した。神村学園が3-0で勝利し、16大会ぶりに王座に輝くとともに、昨夏の総体に続く2冠を達成した。

 前半キックオフ直後は日ノ本学園がいきなり攻勢を見せ、その後は神村学園が勢いを盛り返す展開。互いに試合の入りを凌ぐと、その後は激しい中盤のつばぜり合いが続く展開となった。守備面で高い集中力とインテンシティを見せ、張り詰めた緊張感の中、決定的な攻撃チャンスを作らせない。前半44分に日ノ本学園のMF川井心咲(3年)がミドルシュートを放つも、神村学園GK坂口波(3年)に阻まれた。
 ポイントは38分にあった。神村学園のCB井手口怜央(2年)がアクシデントで交代。左SBの古川陽菜(3年)をCBにスライドさせ、SHで先発していた黒岩沙羽(1年)を左SBに、そして交代出場のMF稲田雛(3年)をSHに据えるという配置転換を行った。

 後半、日ノ本学園も動く。MF林織羽(2年)に代えドリブラーのMF菅森杏(3年)、FW野本花音(3年)に代えFW内田光(3年)を投入しキャプテンのMF箕輪千慧をトップ下にして内田とのコンビネーションからのゴールを狙う。14分には左からのボールの落としを川井がボレーシュートで狙うがわずかに横に逸れる。16分には、神村学園も裏のスペースへのボールに反応したFW黒木愛理(2年)がシュートを放つが、日ノ本学園GK川幡凪(3年)の好セーブに阻まれた。

 前半同様の膠着状態が続くかに思われた後半20分、神村学園の先制点が生まれる。相手DFのボールを奪取してそのまま持ち込み、右ペナルティエリア角から迷いなく左足を振り抜いたのは前半途中出場した稲田だった。「ボールを奪った瞬間、ゴールしか見ていなかった」という稲田は、前日に寺師監督から喝を入れられていたという。昨年6月には右膝十字靭帯に大ケガを負い、試合に復帰できたのは11月の九州選手権から。苦難を乗り越えた末の殊勲のゴールだった。
 寺師勇太監督は「井手口のアクシデントがあった中、前半を0失点で終われたのはよかったですが、これで負けたら“あのアクシデントがなければ…”という話になってしまう、ということをハーフタイムにしました。その中での稲田のゴール。スイッチが入った時の彼女は魅力的。あのゴールでみんなの疲労が吹き飛んだ」と振り返る。

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