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[関東Rookie League]暁星は敗戦も全員で助け合い、魂の守備と1ゴール

ゲキサカ / 2022年4月25日 21時20分

暁星高DF太田有哉主将はCB、ボランチでチームを力強く牽引した

[4.23 関東Rookie LeagueBリーグ第1節 日体大柏高 3-1 暁星高 時之栖裾野G]

 対戦した日体大柏高は、相互支援契約を結ぶ柏レイソルの育成組織出身選手4名が先発するなど個々のレベルが高く、押し込まれる時間帯が増えていた。それでも暁星高はCB太田有哉主将(1年=暁星中出身)が、「相手との技術の差とかはあったんですけれども、僕らはチームワークとかは強みだと思うので、最後の粘りとかはしっかりみんなで助け合ってゴールは死守しようと強い気持ちを持って臨みました」と説明した通り、最後の局面でコースを消し、シュートブロックを連発。ゴールラインギリギリで身体を投げ出し、ボールをかき出すようなシーンが幾度もあった。

 前半終了間際に直接FKで先制され、後半に追加点を奪われたが、退場者を出しても強敵に良く食い下がっていた。太田は「最後身体を張ることでピッチ全員も勇気づけられますし、ピッチにいる人全員がキャプテンのつもりでチームを鼓舞して勝利に繋げていきたいという気持ちがあるので、切り替えとか球際とか誰にでもできる当たり前のことはしっかりやろうと常に話しています」。中高一貫の暁星で4年目の仲間たち。普段からやるべきことを共有している選手たちは、全員が責任感を持って守り、カウンター中心の攻撃からゴールを目指していた。

 交代して退いた選手も、サブの選手たちもピッチサイドからよく声が出ていた。「僕ら中学から6年間できるというのが強みだと思うので、そこはどのチームにも負けないという自信を持っています。ベンチの人も一つになってやっていかないといけないと思うので、しっかりやっています」(太田)。声にも後押しされたチームは、10人になっても諦めず、前へ出る姿勢を持ち続けていた。

 その中心になっていたのはCBからボランチへポジションを上げた太田だ。「自分がチームを引っ張っていくという意識をみんなが持っていないといけないので、僕はその中でキャプテンをやらせてもらっているので、人一倍プレーでみんなを引っ張っていって、勝ちに導きたいなという思いは強くあるので、そういうプレーを心がけています。身長は他の選手と比べて大きく見えないかもしれないですけれども、ヘディングや球際の部分は見て欲しい」。その言葉通り、体力的に苦しい時間帯で身体を張って前進し、スプリントするなどチームを引っ張っていた。そして、暁星は後半アディショナルタイムにロングスローからMF稲津連太郎が執念の1点。白星には手が届かなかったものの、前向きな形で初戦を終えた。

 24日の第2節でも武南高と接戦を演じたが、0-2で惜敗。このリーグ戦で強豪校の良さを学び、自分たちの力にする。「僕らはメニューとかも自分たちで考えてサッカーをしているので、もっと今まで以上にコミュニケーションを取り合って、ミーティングも開きながら、もっともっとチームワークを深め合って、意思疎通して行けたらもっと良いチームになるのかなと思っています」(太田)。目標は2年後、全国大会へ行くチームにすること。そのためにどのチームよりも細部にこだわって、全員で成長する。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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