1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM3838]前橋育英MF山田皓生(3年)_ここまで無得点の悩めるアタッカーが衝撃の2ゴールで青森山田撃破の立役者に!

ゲキサカ / 2022年5月8日 7時12分

青森山田相手の2ゴールで主役の座をさらった前橋育英高MF山田皓生

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.7 プレミアリーグEAST第6節 前橋育英高 3-2 青森山田高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]

 次々と得点を重ねていくチームメイトたちを前に、焦りがなかったと言ったら嘘になる。ノーゴールをイジられるたびに苦笑を浮かべていても、内心はより悔しさを募らせていたことも想像に難くない。だが、そんな日々も今日で終わりだ。だって、こんな大事な試合で2点も奪ってしまったのだから。

「自分だけ前線でゴールが獲れていなくて、前の試合でも自分が決定機を外して、苦しい展開になっていたので、シュートの練習をしてきたんですけど、『気持ちの部分が一番大きいかな』と思って、『ゴールを積極的に狙おう』という気持ちでこの試合に臨んだので、それが良い結果になったかなと思います」。

 三冠王者相手に叩き出した衝撃の2ゴール。前橋育英高(群馬)の謙虚なアタッカー、MF山田皓生(3年=名古屋グランパスU-15出身)が有観客の敷島のピッチで誰よりも眩く輝いた。

 開幕から4試合で3勝1敗と、上々の開幕ダッシュを切った前橋育英。攻撃陣も13ゴールとその破壊力をきっちりと証明してきた中で、なかなか結果に恵まれていなかったのが、右サイドハーフを任されていた山田だった。

「自分がシュートを外して、結構そこからピンチになったりしていましたし、みんなからも『オマエじゃ入らない』みたいに言われていたんです(笑)」とは本人。これ以上、チームメイトの好調に乗り遅れるわけにはいかない。しかも、この日の相手は昨シーズンの高校年代のタイトルを獲り尽くしてきた青森山田だ。「去年の王者ですし、今年も上位にいて、絶対に負けられない相手だと思っていました」という山田の言葉は、間違いなくチームの共通認識。並々ならぬ意欲を携え、キックオフの笛を聞く。

 序盤からホームチームが押し込む時間を作ると、前半17分にスタンドを沸かせる先制点が記録される。MF青柳龍次郎(3年)が斜めに鋭いパスを打ち込むと、FW高足善(3年)も丁寧なパスを相手ディフェンスラインの裏へ。フリーで走り込んだ17番は右足を振り切る。

「『この試合で点を獲ってやろう』という気持ちで臨んだんですけど、善から良いボールが来たので、あとは流し込むだけでした」。ニアサイドを抜けたボールがそのままゴールネットを揺らすと、すぐさまチームメイトが駆け寄ってくる。とうとう生まれたプレミア初ゴール。弾けた笑顔の中心で、山田の安堵にも似た表情が印象的だった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください