苦しい時間帯もハードワークと「叶」の声掛けを継続。個々の特長も発揮の日大藤沢が延長3発で関東大会へ
ゲキサカ / 2022年5月8日 8時26分
[5.7 関東高校大会神奈川県予選準決勝 厚木北高 0-3(延長)日大藤沢高]
令和4年度第65回関東高校サッカー大会神奈川県2次予選は7日、準決勝を行い、日大藤沢高が3大会連続(20年度大会は中止)の関東大会出場を決めた。日大藤沢は延長戦の末、厚木北高に3-0で勝利。8日の決勝で桐光学園高と戦う。
この日、日大藤沢は厚木北の前から制限する守備に苦戦。特長のポゼッションを十分に発揮できなかったが、佐藤輝勝監督が「ハードワークする。そこから自分の特長を出す、というところがチームづくりとしては今年一番上手く行っているので続けたい」と語ったように、個々がハードワークを続けて無失点を続け、延長戦の3得点で難敵を振り切った。
関東大会予選で2連覇中の日大藤沢は4-5-1システム。GKがキャプテンの岡本亜鶴(3年)で右SB植田海音(3年)、U-17代表歴を持つCBアッパ勇輝(3年)、CB宮崎達也(2年)、左SB尾野優日(2年)、ダブルボランチが野澤勇飛(3年)と荻原大地(2年)、右SH宗次柊真(3年)、トップ下・安場壮志朗(2年)、左SH仲川颯一(3年)、1トップに198cmの大器・森重陽介(3年)が構えた。
一方、2試合連続のPK戦を経て、公立校で唯一4強入りした厚木北は4-4-2システム。GK 成田大起(3年)、右SB込山達也(3年)、キャプテンのCB森優介(3年)、CB井上隆一(2年)、左SB矢島優輝(3年)、ダブルボランチが福岡悠弾(3年)と吉田陽(3年)、右SH石井駿吾(2年)、左SH浦晴汰(3年)、2トップに中山大志(2年)と和田大志(3年)が入った。
前半は「いかにパスを回させて、ミスを誘って、そこから引っ掛けてショートカウンターという形と、あとウチはワイドが強みとなっているのでしっかり仕掛けようと」(渡邊浄仁監督)という厚木北が、狙い通りの戦いを見せる。
技術力の高い日大藤沢のポゼッションに対し、前線から圧力を掛けてボール奪取。ワイドへ展開し、左のドリブラー、浦がフィジカル能力の高さを活かしたドリブルでDFを剥がして見せる。また右の石井のクロスも有効に。浦の左クロスにファーの石井が飛び込み、また岡田との連係で右サイドを深くえぐった中山のマイナスのラストパスであわやのシーンも作り出した。
一方の日大藤沢は、佐藤監督が「(他の選手が)持っていないものを持っている」と評するレフティー・宮崎とアッパの両CBのフィードなどから尾野、植田の両SBがクロスへ持ち込む。35分には、アッパの縦パスから植田が右クロス。森重がコントロールから放った左足シュートがクロスバーを叩いた。
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