熊本決勝で5-0。「超越」テーマの大津がインハイで選手権の準V超えへ
ゲキサカ / 2022年6月9日 0時58分
[6.8 インターハイ熊本県予選決勝 大津高 5-0 慶誠高 えがおS]
全国で「超越」する。令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技熊本県予選決勝が8日に行われた。前半3分にMF中馬颯太(3年)が先制点を挙げるなど、大津高が慶誠高に5-0で快勝。4大会連続22回目の全国大会出場を決めた。
昨冬の選手権で全国2位となった“公立の雄”大津の今年のテーマは、「超越」だ。昨夏の県決勝のスコアである4-0を超え、5-0で全国切符を獲得。選手権準優勝メンバーのU-19代表候補FW小林俊瑛主将(3年)は、「『超越』というテーマでやっているので、前回を超えるという意味で、そこはインターハイでも、選手権でも全国優勝を目指しています」と力を込めた。
5試合20得点2失点で決勝へ駒を進めた大津は4-4-2システム。GK西星哉(3年)、右SB坂本翼(3年)、CB五嶋夏生(1年)、U-17代表CB碇明日麻(2年)、左SB田辺幸久(2年)。ダブルボランチが浅野力愛(3年)と井伊虎太郎(3年)、右SH中馬、U-17高校選抜の左SH田原瑠衣(3年)、2トップに小林と3戦連発中の1年生FW山下景司が構えた。
一方、慶誠は初めて4強入りした昨年の記録を更新し、初の決勝進出。4-2-3-1のGK村中昂星(3年)、右SB森山大翔(2年)、CB吉田悠士郎(2年)、CB糸川徠夢(2年)、左SB紫垣愛斗(3年)、ダブルボランチが大倉翔琉(3年)と福田岬(2年)、右SH前田龍心(3年、左SH甲斐勇太(2年)、トップ下が山下大斗主将(3年)、1トップを村上誠将(3年)が務めた。
今大会、大津は対戦相手の粘り強い守備に苦しむなど先制するまで時間の掛かる試合が続いていた。だが、決勝では、立ち上がりから慶誠を飲み込んで見せる。小林がPAでDFを剥がして右足を振り抜くなど攻める大津は3分、田原の左クロスが中央へ入り、中馬がコントロールからの右足シュートでスコアを動かす。
畳み掛ける大津はさらに6分、右サイドから攻め上がりを連発していた坂本へ山下景からのパスが入る。DFを振り切り、ゴールエリア手前まで潜り込んだ坂本の折り返しをニアの小林がスルー。背後の山下景が右足ダイレクトで決めて2-0とした。
大津の山城朋大監督は、「自分たちのサッカーをしっかりやれば勝てるというのが身に沁みてあると思う。相手の対策も大事ですけれども、しっかりやるべきことをやること。それがこの大会はあると思う」。4回戦の東海大熊本星翔高戦では先制され、取り組んできたことをなかなか出せないまま0-1で前半終了。まず自分たちのサッカーを表現することに集中して逆転勝ちした経験が、大一番でも大津に変わらぬ攻守と強さを発揮させた。
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