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先輩たちのおかげで積めた経験…成長へと結び付けた和歌山北、近大和歌山との一進一退の攻防を制す!!

ゲキサカ / 2022年6月13日 14時55分

6大会ぶりのインターハイ出場を決めた和歌山北高

[6.12 インターハイ和歌山県予選決勝 和歌山北高 2-1(延長) 近大和歌山高 上富田スポーツセンター球技場]

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技の和歌山県予選決勝が12日に行われ、和歌山北高が延長戦の末に近大和歌山高を2-1で破り、優勝。6大会ぶりのインターハイ出場を勝ち取った。

 2日前に行われた準決勝で和歌山北は、夏の和歌山県大会を4連覇していた初芝橋本を2-0で撃破。その勢いを持ちながらも、「浮かれて慢心することなく、球際もしっかり戦おう」(キャプテン・MF森井保貴(3年))と決勝戦に臨む。一方、近大和歌山は、準決勝で兄弟校の近大新宮を1-0で下してきた。中盤では、昨年よりも運動量が増え、配給だけでなく自らボールを運ぶシーンが多く見られるようになった注目MF畑下葵(3年)がタクトを振る。

 和歌山北と近大和歌山の決勝戦は、まさに一進一退。和歌山北が中盤でボールを奪ってショートカウンターを仕掛ければ、近大和歌山は長短交えたパスを繋いでカウンターを仕掛ける。集中を欠いて穴を作ってしまえば、その一瞬を相手に付け入られてしまう。また、両チームともにロングスローを武器の1つとして備えており、いずれのチームも準決勝ではそのロングスローをきっかけに得点し、勝利してきた。相手にディフェンシブサードへ入られた時、シンプルにタッチラインの外に出してしまえば、直ちに危機的状況を迎える。互いによく集中した緊張感ある攻防戦を繰り広げた。

 その一進一退劇が顕著に現れたのは、前半16分からのわずか2分間。前半16分、好位置でスローインのチャンスを得た近大和歌山は、準決勝では投げなかった畑下がボールを投げ入れる。混戦となって一旦は和歌山北にゴール前から掻き出されたものの、それを待ち受けていた畑下がゴール前にシュート性のボールを入れ、FW瀧川結喜(3年)が押し込んで先制した。

 そのゴール後のキックオフで、和歌山北は右サイドからゴール前に迫る。一旦はゴール前から弾き返されたものの、そのこぼれ球をゴール前に駆け込んできていたMF田中涼心(3年)がゴールに叩き込んだ。失点してから、わずか1分。和歌山北は、すぐさまゲームを振り出しに戻した。

 1-1で折り返した後半にも一進一退の攻防は続き、10分ハーフの延長戦にもつれ込む。延長戦開始前、場内には「声を出すのを控えてほしい」とスタンドで見守る人たちに向けたアナウンスがあった。どちらのスタンドからも絶えず聞こえるのは、意図せず漏れる歓声や悲鳴。それほどまでに白熱した試合は、延長戦に入っても繰り広げられた。

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