[選手権]神奈川県勢の夏の活躍が「自分たちをまた強くしてくれた」。桐蔭学園がインハイ2位・桐光学園を撃破し、決勝進出!
ゲキサカ / 2023年11月7日 14時40分
[11.4 選手権神奈川県予選準決勝 桐光学園高 1-1(PK3-4)桐蔭学園高 等々力]
桐蔭学園が夏の全国2位を撃破! 第102回全国高校サッカー選手権神奈川県予選は4日に準決勝を行い、インターハイ全国2位の桐光学園高と桐蔭学園高が激突。1-1で突入したPK戦の末、桐蔭学園が4-3で勝った。桐蔭学園は3年ぶり11回目の優勝を懸け、12日の決勝で日大藤沢高と戦う。
今夏のインターハイで神奈川県勢が躍進。桐光学園が過去5大会で3度目の決勝進出を果たして2位に入り、日大藤沢も3位に食い込んだ。同予選準決勝で日大藤沢にPK戦で敗れている桐蔭学園が、選手権に懸ける思いを表現。ライバル・桐光学園を破り、決勝への切符を勝ち取った。
決して思うようなサッカーができた訳では無い。判断しながらボールを動かして攻めるスタイルの桐蔭学園だが、この日は長めの芝や相手の堅守に苦戦。SBの攻撃参加やSHを起点としたサイド攻撃など取り組んできたことをなかなか出すことができなかった。
それでも、期待の1年生ストライカーが桐蔭学園を勢いづける。前半11分、180cmFW瀬尾凌太(1年)がロングフィードを狙おうとした相手CBのキックをチャージ。こぼれ球にいち早く反応すると、そのまま右足シュートをゴールへ流し込んだ。
瀬尾の3試合連続ゴールで桐蔭学園が先制。対する桐光学園はU-18日本代表の10番MF松田悠世(3年)がドリブル突破を連発して会場を沸かせる。20分には右サイドからのドリブルでPAを攻略し、クロスを上げるが、桐蔭学園GK神保颯汰主将(3年)が前に出てパンチ。神保は相手のスルーパスに対しても積極的に前に出てキャッチしていた。
だが、24分、同じくスルーパスに飛び出したところで相手FWと交錯。右目の下をカットしてしまう。試合はここで10分近く中断。再開後、互いにチャンスを作り合う。38分、桐光学園はここまでパスコースを封じられていた水戸内定MF齋藤俊輔(3年)とSB加藤竣(3年)のコンビで左サイドを攻略。ラストパスをFW丸茂晴翔(2年)が1タッチシュートを狙う。
対する桐蔭学園も40+3分、ショートパスを繋ぎ、スルーパスで抜け出した瀬尾が左足ループシュート。だが、ボールはわずかにゴール右へ外れた。桐光学園は40+8分にこの日中盤でインターセプト、セカンドボール回収を連発していたMF小西碧波(3年)が再びインターセプト。ワンツーで一気にゴール前へ潜り込み、右足シュートを打ち込んだ。だが、決め切ることができず、桐蔭学園リードで前半を折り返した。
だが、後半5分、桐光学園が同点に追いつく。右サイドで前を向いた松田が鋭く切れ込んでラストパス。これをインターハイ得点王のFW宮下拓弥(3年)が右足ダイレクトで決め、1-1とした。桐光学園は先制点こそ許したものの、その後は桐蔭学園のロングボールを交えた攻撃をCB平田翔之介(3年)とCB川村優介(3年)がほぼシャットアウト。また、その切り替えの速さと強度で相手が攻め切る前にボールを奪い返していた。
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