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プレミアWEST王者に輝いたのは広島ユース!! 苦しみながらも勝ち点3をつかみ、2年ぶり6回目のV!!

ゲキサカ / 2023年12月3日 21時32分

 前半同様、苦しい時間帯をしのいだ神村学園も反撃に転じ、28分には右からのセンタリングが流れたところを名和田が右足で狙ったが、Gkの正面を突く。名和田は35分にもゴール前右サイドでフリーとなったが、右足シュートは上に外れた。

 残り10分を切り、広島ユースの選手たちには焦りの色が見られるようになったが、残りわずかとなった40分、ついにリードを奪う。後半16分から交代出場し、それまでも積極的にシュートを放っていたMF小林志紋(1年)が、エリア外左サイドから右足を一閃。GK川路も見送るしかない鮮やかなミドルシュートが、ファーサイドに決まって3-2とした。

 その後は神村学園も同点を狙って攻め込むが、広島ユースは体を張ってはね返し、そのままタイムアップ。序盤の攻勢から一転、苦しみ抜いた一戦で勝ち点3を積み上げ、タイトルをつかみ取った。

 惜敗となった神村学園は、11月29日(水)に第19節未消化分の履正社高(大阪)戦で勝利を収め、今年度が初参戦のプレミアリーグ残留が決定。前節から中6日の広島ユースに対し、中3日でコンディション面では不利な状況ながらも、最後まで競り合った。

 主将の西丸は「自分たちには選手権がある。消化試合にするのではなく、素晴らしい相手なので、選手権につながるような試合にしようと話していた」とコメント。12月15日に準決勝、16日に決勝が行われる選手権予選に向けて「課題が見つかり、戦える部分もあったので、収穫は得られたと思う」と手応えをつかんでいた。
 
 広島ユースは残留争いを強いられた昨年度から巻き返し、終盤は4連勝でフィニッシュ。野田監督はEASTを制した青森山田高(青森)と対戦する10日のファイナルに向けて「最後の一発勝負なので、コンディションとメンタルが最も大事。しっかり準備したい」と決意を新たにしていた。

(取材・文 石倉利英) ●高円宮杯プレミアリーグ2023特集

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