[MOM4552]京都U-18FW兎澤玲大(3年)_課題を改善してきた大型レフティー。試合終盤のスプリントで勝利へ導く
ゲキサカ / 2023年12月9日 11時59分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.8 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 京都U-18 4-3 日章学園高 東広島運動公園陸上競技場]
体力的に厳しい終盤。課題改善に取り組んできたFWのスプリントが決勝点を引き寄せた。3-3の後半42分、京都サンガF.C.U-18は敵陣中央で得たFKからFW安藤友敬(3年)が判断良くクイックでのリスタート。FW兎澤玲大(3年=京都サンガF.C.U-15出身)が右中間のスペースへ一気に抜け出し、右足で中央へボールを入れる。DFに当たってコースが変わり、ボールはゴールへ吸い込まれた。
このシーンで兎澤は切り替え速くスプリント。「あれは練習から、セットプレーの練習の時に(主審の笛で)止まる前にリスタート早くできるならしようっていうふうにずっと意識づけでやってたんで、それが出たかなと」と説明する。
決勝点はシュートというよりも、中央のFW熊谷空大(3年)を狙って蹴り込んだものだった。兎澤は自身にとって幸運な得点者となったが、課題を改善し、大一番の試合終盤でもやるべきことを徹底したことが彼をヒーローにした。
兎澤は182cmの大型レフティー。高精度の左足と身体能力の高さも魅力だ。この日は同点ゴールに繋がる左足シュートを放ったほか、背後を狙う動きも。昨年まで課題となっていた部分を練習後の走りなどで改善してきた。
「自分のポジション(右ウイング)的にもスプリントとか求められる。去年はそれがずっと課題で、試合出れてなかったから、この最後の大会で良かったです。(自分の理想は)一番の理想はメッシみたいな、何でもできる、1人で試合を変えれる選手になりたい。去年の自分の力強さがなかったっていうところが、上がれなかった要因やと自分でも思ってるんで、それは今後、大学でもっと力つけて、すぐ活躍できるようにしたい」。関西の強豪大学を経て4年後にプロで活躍する選手になる。
10日の岡山U-18戦は京都U-18でのラストゲームになる。「これまで3年間やってきて、自分苦しい2年間過ごしてきて、最後、一番の大舞台で自分が点決めて、チーム勝たせるようにしたいです」。可能性大のレフティーが次は得意の左足で決め、再びチームを勝たせる。
(取材・文 吉田太郎)
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