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[新人戦]「一戦一戦」を強調。全力出し切った尚志が青森山田を延長撃破:東北

ゲキサカ / 2024年1月30日 17時58分

 それでも、青森山田は後半終盤から右SB中島斗武(2年)がタイミング良くインターセプトする回数を増やし、左サイドでは小沼が対人の強さを発揮。声を掛け合いながら守り、GK松田駿(1年)が好セーブを見せていたこともあって勝ち越し点を許さない。

 一方の尚志もGK野田馨(2年)が要所を封じ、ゲーム主将のCB西館優真(2年)が反応速くゴール前のこぼれ球を回収するなど崩れない。1-1で延長戦へ突入したゲームは先に青森山田がサイド攻撃から決定機を作るが、尚志も交代出場で鋭い動きを見せるFW千住澪央(2年)や機動力とテクニックを兼備するFW長坂がゴールへ迫る。

 迎えた延長後半7分、尚志は相手クロスのこぼれ球を拾ってカウンター攻撃。高橋のパスから千住が一気に左サイドを抜け出して左足シュート。ファーポストを叩いたボールを右SB西丸由都(2年)が右足でゴールへ蹴り込んだ。

 再びリードされた青森山田は小沼を前線へ上げて反撃。圧力を掛けたが、決定的なヘッドを外すなどチャンスを活かせなかった。新チーム初黒星。正木昌宣監督は試合直後のミーティングで「何とかなる、という感じが凄くする」「矢印が自分に向いていない」「弱さを見せるな」「どのチームよりも努力しろ」と指摘。そして、「2失点とも戻ってれば防げるシーンに戻ってないとか。逆にチャンスでもう1枚行ってれば打てるところで、行き切らないで打てなかったりとかっていう……チャンスを感じたり、ピンチを感じて行動するという、その動作が非常に気になったかなと」など課題を挙げていた。

 一方の尚志は、反省も活かしての勝利となった。優勝候補の一角として臨んだ選手権は初戦で岡山学芸館高(岡山)に逆転負け。仲村監督は「去年の選手権で初戦でやられたっていうのがあるんで、やっぱり一戦一戦っていうのはもう常に。今日の山田戦みたいな、終わった後に全員がぶっ倒れてもう動けないっていうような状況で最後終われるような、毎回の試合をそういう風に持っていければいいかなと」と求めた。

 京都入りしたMF安齋悠人をはじめ、現3年生は年代別日本代表候補や日本高校選抜候補が複数。現1、2年生はそのチームに割って入ることができなかった。それでも、セカンドチームとしてプリンスリーグ東北を戦い、4位と健闘。先輩たちの陰で努力を重ね、成長した姿を今回の東北新人大会で披露した。

 青森山田からの白星は今後へ向けても大きい。大内は、「最初はやっぱ勢いとかに呑まれるところもあったんですけど、1点目の崩しとかもやっぱ尚志らしいというか、みんなの崩しで決めれたんで、山田相手にもそういう自分たちのサッカーできたことは良かった」と胸を張る。必ず雪辱を目指してくるライバルに負けずに成長を目指すだけ。そして、プレミアリーグなどの公式戦で連勝を狙う。
延長後半7分、尚志高右SB西丸由都が決勝ゴール
決勝点に歓喜のイレブン
(取材・文 吉田太郎)

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