[新人戦]1年生も健闘した浜松開誠館は静岡学園を追い詰めるも、惜敗。
ゲキサカ / 2024年1月30日 21時59分
[1.27 静岡県高校新人大会準決勝 静岡学園高 1-1(PK4-1)浜松開誠館高 愛鷹多目的競技場]
準決勝で敗退し、10年ぶりの静岡県新人大会優勝には届かなかった。それでも、浜松開誠館高は優勝校・静岡学園高を追い詰めた。
試合の主導権を握っていたのは、チームとしてやるべきことが共有、徹底されていた浜松開誠館の方。ボールを繫いで攻めようとする相手に対し、2人、3人と寄せてボールを絡め取る。プレッシングを引っ張ったFW田中脩(2年)やFW米村修人(1年)は、時に相手DFやGKに触れるほどまで距離を詰めてパス精度を狂わせていた。
ボールを奪うと、素早く前線、サイドへつけて速攻。青嶋文明監督が「あのくらいできるとは思わなかった」と評した米村が、パワフルな動きや田中とのコンビネーションで前進したほか、指揮官が変化を期待する長身右WB濱中伊吹(1年)の推進力のある攻め上がりも利いていた。
敵陣でセットプレーを獲得。DF窪田佑介(2年)のロングスローや左WB中山道心(2年)のクロスなどでゴール前のシーンを作り出した。ベンチからも良く声の出ていたチームは、静岡学園が得意とするドリブルやコンビネーションを出させず、押し返されても国体静岡県選抜のDF荒明斗空(2年)、DF三佐和晄我(2年)、窪田の3バックや10番MF森田祐慎(2年)がカバーして得点を許さない。
そして、0-0の延長前半7分、濱中が右CKを獲得。交代出場FW安藤則斗(2年)が右足で蹴り込むと、マークを外した濱中が右足ダイレクトで決めて先制した。だが、同10+2分、相手のクロスを処理し切れずにこぼれ球を押し込まれる形で失点。そして、PK戦で2人が外して敗れた。
それでも、いずれも国体選抜の注目MF森下太陽(2年)とMF川合亜門(1年)やU-17日本高校選抜候補歴を持つDF岩崎総汰(2年)を欠く中でピッチに立った選手が堂々の戦い。青嶋監督はグループで対抗できるだけでなく、個でもタフに戦えたり、技術力を発揮したりする力を求める。この日のような拮抗した勝負で勝ち切る力も身に着け、プリンスリーグ東海や夏冬の静岡県予選を勝ち抜く。
(取材・文 吉田太郎)
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