「人の心を揺さぶれるようにしたい」 年代別代表も経験した右サイドの槍。FC東京U-18DF金子俊輔が強烈な推進力に滲ませるパッション
ゲキサカ / 2024年2月19日 19時10分
[2.18 東京都CY U-17選手権決勝L 三菱養和SCユース 3-1 FC東京U-18 三菱養和会巣鴨スポーツセンターグラウンド]
縦へと突き進む強烈な推進力が、この世代でも有数のレベルにあることは着々と証明されつつある。どれだけ相手が立ちはだかっていようとも、あえてそこをぶち抜いていってやる。それこそがここまで貫いてきた自分の絶対的な武器を生かすための、最適な方法だから。
「もう残留争いみたいな厳しい戦いはしたくないですし、ワクワクする戦いがしたいので、みんなでもっとチーム力を上げて、FC東京としてクラブユースでもプレミアでも優勝争いできるようにしていきたいですし、個人としては悔いのない年にしたいです」
右サイドを力強く駆け上がっていくFC東京U-18の鋭利な槍。DF金子俊輔(2年=FC東京U-15むさし出身)が携えている突破力は、目の前の相手が築く守備網も、ここから目指すべきステージも、逞しく撃ち抜いていくはずだ。
「最初の入りが良くて、『このまま波に乗れば』というところで、決めるところを決められなかったですし、最後のところも集中できていなくて、前半の最後に自分が気を抜いたせいで1失点してしまいましたね」(金子)。
三菱養和SCユースと対峙した、東京都クラブユースサッカーU-17選手権決勝リーグの最終戦。得失点差の関係で、決勝へと進出するためには勝つしかないFC東京U-18は、立ち上がりから相手を圧倒。前半9分にはFW山口太陽(2年)が先制ゴールを叩き出すなど、幸先良くゲームを立ち上げる。だが、少なくないチャンスを生かせずに時間を過ごすと、43分に失点を献上。同点に追い付かれてしまう。
「試合の最初からクロスまで行けたりして、自分の良いところは出せたかなと思うんですけど、集中力というところでボールが来なかった時にイライラしたり、切り替えが人より全然遅かったので、そこは良くなかったと思います」とゲームを振り返る金子も、自ら言及したように周囲と意図が合わず、苛立ちを隠せないシーンも。チーム全体にも焦りが広がっていく。
どうしても1点を奪いたいFC東京U-18を尻目に、戦況を見極めながら一太刀を狙う三菱養和ユースは、後半31分と41分に続けてゴールを挙げる試合巧者ぶりを発揮し、ファイナルスコアは1-3。「オレらが前に前にと焦って、カウンターで2点目を決められて、どんどん焦ってもう1点決められてという感じで、前の試合までに得失点も考えるべきだったとも思いました」と話した金子は悔しさを抑え切れず、ピッチへ倒れ込んだ。
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