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近畿大会準決勝、決勝で計11発。東山は対戦相手をより圧倒し、目標を達成するチームへ

ゲキサカ / 2024年2月24日 22時56分

 東山はピッチ内外で自分たちを鼓舞する声。辻は「声を出すっていうのは、チームの基準だったり、自分たちの代の良さなんで、そういうところではこの近畿大会でも良さっていう部分は出したかなと思います」と頷く。また、課題としていた試合中の声がけ、修正も実践。チームリーダーはその点も前向きに捉えていた。

 東山は後半も、昨年から主軸を担うCB上山泰智(1年)とFWから転向組のCB津崎翔也(2年)の両DFが守備能力の高さを発揮してチームを引き締める。そして、9分、山下が沖村のパスでDF背後へ抜け出し、ハットトリック達成。近大新宮は苦しい展開となったが、MF宮本夏輝(2年)やMF住川宗正(2年)が係わりながらボールを繫いでゴールを目指す。

 そして、最前線のFW弓場蒼太(2年)が積極的な仕掛けを連発。だが、東山DFは際の強度が高く、GK徳田光希(2年)の守るゴールを脅かすことができない。逆に、交代出場組もエネルギーを持ってプレーする東山は32分、FW青山透吾(1年)のドリブル突破から津崎が5点目のゴール。さらに34分、MF澤田陽人(2年)が右サイドを打開する。最後は、FW吉田航太朗(2年)がクロスを1タッチで合わせて6点目を挙げた。

 近大新宮は初の決勝で悔しい6失点。だが、諦めずに攻め続け、相手の堅守をこじ開けた。35+3分、右スローインから弓場が中へ持ち込んでスルーパス。FW村上諒(1年)のシュートの跳ね返りをMF大谷侑誠(1年)が右足でゴールへねじ込む。見事なゴールにスタンドも大盛り上がり。塩崎監督も全員で挙げた1点を讃えていた。
 
 東山は6-1で快勝。準決勝、決勝で計11得点を挙げて強さを見せつけた。ただし、課題も。福重良一監督に代わって指揮を執った中原大亮コーチは、「準決、決勝も失点してるんで、その辺はプリンス(リーグ関西2部)とかインターハイ、選手権に向けて課題かなと。しっかり無失点で終われるようなチームになること。それは(福重)監督が常に言ってるんですけど、それができなかったのは課題かなと思います」と指摘する。

 選手たちは府大会、地域大会でも常に「圧倒するぞ」と声を掛け合い、複数得点と無失点を目指してきた。今大会で出た課題を改善し、次へ。辻は「新人大会(近畿選手権)は、ベンチに入らなかったメンバーとかがサポートしてくれてたんで、その選手たちともチームの競争を高めて、より日本一に近づけるように。日頃の練習から『日本一』っていう言葉を言いながら成長していきたいと思います」。近畿王者は目標達成のために、対戦相手をより圧倒するようなチームになる。

(取材・文 吉田太郎)

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