[MOM4675]鹿島ユースMF福岡勇和(1年)_本人も驚く2試合連続ゴール!1年生ボランチは自らの成長のキャンバスに新たな色彩を加えていく
ゲキサカ / 2024年4月28日 19時49分
後半に入ると、DF土橋竜之介(3年)のゴールでリードを広げたものの、終盤に1点を返される。残された時間は10分あまり。「最後の方になってくるにつれて横浜FCがうまく前の方にボールを繋ぎだして、キツい時間もあったんですけど、みんなの勝ちたい気持ちが強かったですし、自分も絶対に勝ちたかったので、『走るしかないな』と思っていました」という福岡も最後の力を振り絞る。
力になったのは、スタンドからジュニアユースとジュニアの“後輩”たちが送ってくれた大きな声援だったという。「プレーしていても声が通らないぐらい応援が聞こえていましたし、最後になってくるにつれてあの応援が聞こえてくることで、また『頑張ろう』という気持ちが出たので、本当にありがたかったです」。
耐えて、耐えて、ようやくタイムアップのホイッスルが聞こえてくる。「『ここで?』というタイミングで笛が鳴ったんですけど、本当に嬉しかったですね。みんなから勝ちたいという気持ちが伝わってくる試合だったので、良い試合になったかなと思います」。ユースに入って初めて味わう勝利の美酒。福岡にも、チームメイトにも、大きな笑顔の花が咲いた。
正式にユースへ加入してからは、まだ1か月あまりの高校1年生。「『プレミアの試合に出たい』とは思っていましたけど、こんな早く出られるとは思っていなかったので、これからもずっと出続けられるように頑張らなきゃなと思っています」とは本人だが、早くもそのハードワークぶりはチームの大事なピースになっている。
自身の特徴を尋ねると、「自分は守備が特徴で、相手を1対1で潰すのが得意です。球際のところで強く行けるプレーヤーだと思っているので、1対1では負けないようにプレーしています。あとは声を出したりできるところも評価されているのかなと。声を出すことに恥ずかしさはないですね」とのこと。ちなみに発揮しつつある得点感覚に関しては「得意になればと思っています(笑)」と話してくれた。
ここまでの4試合を経て、確実にプレミアリーグのステージでもやっていけそうな手応えは掴みつつあるようだ。「まだ緊張している部分もあって、『やれるんじゃないかな』という手応えもあるんですけど、もっと自分がチームを回せるぐらいになれたらなとは思います。まずはこのまま試合に出続けるのが目標ですけど、代表にも入れるように頑張りたいですし、チームの勝利に貢献できるような選手になりたいなと思っています」。
中盤ではドイスボランチを組むMF大貫琉偉(1年)、右サイドハーフのMF平島大悟(1年)がスタメンを張り始め、ここまでフォワードで2ゴールを挙げながら、この日の終盤はボランチで並んだ吉田と、同じ1年生もピッチで躍動を続けている中で、福岡の存在感が増していることは間違いない。
今後の目標を発した言葉も力強い。「このままどんどん勝ち点3を獲っていって、プレミアリーグ1位になりたいですし、自分も得点以外のところでも、いろいろなプレーを出して、試合に絡んでいければいいなと思います」。
鋭い得点感覚も備え始めながら、何よりやるべきことを地道にやれる、鹿島ユースの中盤を支える1年生ボランチ。福岡勇和がここから描いていく成長のキャンバスには、まだまだ自分も想像もしていないような色彩が加わっていくはずだ。
(取材・文 土屋雅史)
●高円宮杯プレミアリーグ2024特集
-
- 1
- 2
外部リンク
- 受け継がれるクラブとスタジアムの歴史と伝統。鹿島ユースは横浜FCユースに競り勝って聖地で5年ぶりのプレミア勝利を掴む!
- [MOM4673]FC東京U-18FW尾谷ディヴァインチネドゥ(2年)_新18番が攻守に全力を出し切って2ゴール!190センチの右ウイングが解き放ちつつある特大のポテンシャル
- エモーショナルでスペクタクルな90分間は3-3のドロー!FC東京U-18とやり合った柏U-18が携えるのは指揮官も認める自主性と超攻撃的な意志
- 芽生え始めている“10番”の自覚。流経大柏MF柚木創は「いいからオレに出せよ」のマインドを貫く1年に向かう
- プレミア2戦連発の「100パーセントで一生懸命やる」1年生ストライカー。鹿島ユースFW吉田湊海が眩く放つハンパない期待感
この記事に関連するニュース
-
インハイ予選敗退も「逆に自分たちがこの夏で差を作るぐらいにしよう」。夏に変わった日大藤沢が和倉ユース制覇し、青森ユースも4位に
ゲキサカ / 2024年8月21日 18時19分
-
左足の“ブレ球弾”で圧巻ゴール。カシマアカデミーの注目2年生MF本宮樹は「1人でチームを勝たせられるような選手に」
ゲキサカ / 2024年8月20日 10時27分
-
[MOM4815]静岡学園DF鵜澤浬(3年)_強敵との戦いでも止まらない。攻撃的左SBが著しい台頭
ゲキサカ / 2024年8月14日 21時30分
-
[Balcom BMW CUP]トップ昇格の広島ユース203cmDF木吹翔太は圧倒的な動きと課題と。恩返し、“変わる”ためにも一歩一歩
ゲキサカ / 2024年8月12日 21時7分
-
[関東]明治大4年生MF木内達也が天王山で価値ある一撃!先輩MF西矢健人のステップアップ意識「自分も頑張ろうと」
ゲキサカ / 2024年8月6日 21時1分
ランキング
-
137歳の鈴木孝幸、すずしく静かに連日のメダル喜ぶ「ベストを尽くして取れた『色』」
読売新聞 / 2024年8月31日 19時10分
-
2【パリ・パラリンピック】バサロの窪田幸太が銀メダル!荻原虎太郎は8位 男子100M背泳ぎ
スポニチアネックス / 2024年9月1日 1時40分
-
3米競泳選手「障害否定しないで」 クラス分けにSNSで疑問の声
共同通信 / 2024年8月31日 17時33分
-
4大谷翔平「43-43」達成弾! 通算204勝レジェンドOB衝撃「どのスタジアムでも関係なく…」
スポニチアネックス / 2024年8月31日 13時58分
-
5パラ陸上の「開拓者」39歳中西麻耶、またもメダル届かず…今後は「家族会議をして決めようかな」
読売新聞 / 2024年8月31日 21時56分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください