[プリンスリーグ関東1部]前後半で展開一変の桐蔭学園vs鹿島学園は1-1ドロー。自信をつけ、全国上位へ
ゲキサカ / 2024年5月13日 17時9分
だが、シュートは間合いを詰めた鹿島学園GK佐藤稜亮(3年)が手に当てて阻止。逆に鹿島学園は40分、敵陣左コーナー付近でボールを失いながらも、前から制限を掛けてクリアさせない。そして奪い返すと、MF山入端琉海(3年)がPAへ侵入。そのまま右足シュートをゴールへ叩き込んだ。
前半44分、敵陣での奪い返しから鹿島学園MF山入端琉海が右足シュートを叩き込む先制点を喜ぶMF山入端琉海
鹿島学園の良さが目立つ前半だったが、鈴木雅人監督が「あの入りの1本で変わっちゃっいましたね」というスーパーゴールで流れが大きく変わる。後半2分、桐蔭学園は自陣から速攻。田村がファウルを受けながらも身体を張ってボールを繋ぐと、福田が中央を抜け出す。そして、右サイドでパスを受けたMF中西康和(2年)がカットインから左足を一閃。素晴らしい弾道の一撃がファーサイドのネットへ突き刺さり、1-1となった。
後半2分、桐蔭学園の2年生MF中西康和が鮮やかな同点ゴール
その後、桐蔭学園はボールを支配。得意のサイド攻撃へ持ち込めなかった前半とは全く異なるような戦いを見せる。ボランチのMF山本涼(3年)と高橋がボールを引き出して中盤で相手を押し込み、右の中西、左の福田も内側のポジションで攻撃に係わる。そして、ともにキック精度の高い右SB吉垣と左SB初見渚音(3年)が高い位置へ進出し、吉垣の中への動きからの左足クロスや中西の左足クロスがゴール前へ。18分には高橋の左クロスから田村が決定的なヘッドを放った。
この後、2トップを入れ替えた桐蔭学園は山本がセカンドボールを回収するなど連続で攻撃に持ち込んだ。素早く前線へボールを入れて仕掛けたが、鹿島学園はCB齊藤が抜群の高さを発揮したほか、左SB清水朔玖(2年)が守備能力の高さを発揮するなど崩れない。濱口は「相手ペースでも後ろが頑張ってくれたり、キーパーのセーブもあった」と後方の選手たちの奮闘に感謝した。
鹿島学園の2年生CB齊藤空人は抜群の高さを発揮するなど堅守の中心となった
桐蔭学園は後半36分、怪我明けの強力アタッカー、MF大木清之介(3年)を左サイドへ投入。圧倒的な推進力を持つ大木を加え、そのドリブルなどからゴールをこじ開けに行く。左サイドから崩し、決定機も作ったが、鹿島学園はGK佐藤やDF陣が阻止。桐蔭学園の吉垣は「ゴール前の1つ1つとか、練習の時からこだわって、ゴール前守るところもそうだし、決めきるところとか質の部分をこだわってやっていきたいと思います」と誓う。一方の鹿島学園も走力に秀でた山入端の突破などから勝ち越しゴールを狙ったが、相手CB横山優雅(2年)やGK大川晴羽(3年)らに阻まれ、後半はシュートまで持ち込むことができなかった。
桐蔭学園は怪我明けのMF大木清之介がスケール感の大きな動き
1-1でドロー。桐蔭学園の八城修監督は特に前半、慎重になりすぎていたことを残念がる。「一番悪かった。今まではかなり良いゲームで、戦うっていうか、気持ちが全面に出ていた。良いゲームをずっとしてたのに、もったいないです」。浦和ユースや東京VユースなどJクラブユース勢とも渡り合うなど力があることを示してきたが、なかなか勝ち切れていないことによって自信を持って戦うことや、目線を上げることができていない。
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