求められるのは「相手の土俵になっても戦わないといけない」逞しさ。大宮U18は尚志相手に粘り強く完封勝利を収めて今季2勝目!
ゲキサカ / 2024年5月13日 19時36分
追い掛ける展開となった尚志は、後半開始からMF根木翔大(2年)を投入。「今日は『自分たちのスタイルでパスサッカーをしよう』となっていたんですけど、ボールを蹴ってしまって、だんだん相手のペースになったので、もう根木を入れて、サイドから崩してロングスローで点を獲ろうみたいな感じになりました」と荒川が言及したように、システムも中盤をダイヤモンド気味にシフト。1分には左からMF高橋響希(3年)が枠内シュートを放ち、ここは大宮U18のGK清水飛来(3年)のファインセーブに阻まれるも、いきなり同点への意欲をチャンスに滲ませる。
だが、次の得点を記録したのも大宮U18。12分。セカンドボールを収めたDF斉藤秀輝(3年)がMF菊浪涼生(3年)とのワンツーで右サイドを抜け出すと、「キーパーとディフェンスの間にクロスというのはいつも狙っているので、それがうまくできたと思います」と絶妙の折り返しを中央へ。走り込んだ野口のシュートはゴールネットへ吸い込まれる。「彼らはああいうコンビネーションでというのはもともと凄く上手なところがあって、そういう場面が出たのかなと思います」と丹野友輔監督も賞賛した完璧な崩しからの追加点。2-0。ホームチームが点差を広げる。
苦しくなった尚志も反撃を繰り返す。23分には野木の左ロングスローから、板垣が競り勝ったヘディングはクロスバーにヒット。30分にも左から切れ込んだMF長坂隼汰(3年)がシュートを放つも、清水がファインセーブで回避。37分にも荒川のパスから矢崎が打ち切ったシュートは、DFに当たって枠の右へ。劣勢の時間が続く中で斉藤、山中、DF酒井舜哉(2年)、DF大西海瑠(3年)の4枚が並んだ最終ラインを中心に、大宮U18の集中力はピンチを凌ぐごとに研ぎ澄まされていく。
45分。矢崎が粘ってシュートまで持ち込むも、山中は身体を張ったシュートブロックでボールを弾き出すと、思わず気合のガッツポーズ。そこから程なくして、タイムアップのホイッスルがオレンジの選手たちの耳に届く。「今日は今シーズンで一番良い試合ができたんじゃないかなと感じていて、足りない部分も多いですけど、全員が機能して動いてくれて、凄く良い試合だったなと感じています」(山中)。ファイナルスコアは2-0。勝負への執念を披露した大宮U18が、リーグ戦では3試合ぶりの、今季のホームゲームでは初となる勝利を手繰り寄せる結果となった。
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