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パリ五輪出発前ラストマッチは相手の退場という予想外の展開に、長谷川唯「本当は11人でやりたかったが…」

ゲキサカ / 2024年7月14日 5時31分

MF長谷川唯

[7.13 MS&AD杯 日本女子 4-0 ガーナ女子 ゴースタ]

 パリオリンピック出発前最後のテストマッチは、相手の退場で流れが大きく変わってしまった。日本女子代表(なでしこジャパン)のMF長谷川唯は「本当は11人でやりたかった部分もあるが、本大会でもこういう試合はあり得る。そういう点では大会前で一番大事な試合だったので、いい試合になった」と振り返った。

 なでしこジャパンが対戦した相手はガーナ。パリ五輪のグループリーグ第3節で戦うナイジェリアをイメージしたマッチメイクだった。だが、選手がガーナと相まみえた印象はアフリカ勢というよりも南米勢。「ポゼッションでボールを持たれていた感覚。思っていたよりもつないでくる。ナイジェリアを予想した戦いかなと思ったが、どちらかというとブラジルのようなボールの持ち方だったり、体つきだった」(長谷川)。日本は1対1で取り切れず、序盤は苦戦を強いられた。

 前半23分にガーナの選手が退場したことで、流れは変わった。しかし、日本は決定機を量産しても決め切れない。長谷川は「前半は特に課題が多い試合だった」と指摘。4-3-3のインサイドハーフでプレーした自身の出来を「なかなかボールに触れなくてリズムが出ない中でプレーしていた」と振り返る。「個人としても今まで最悪なくらいの内容だった」と強調した。

 前半の4-3-3から後半は3-4-2-1の布陣に変更。ボールに触れる回数も増え、リズムも生まれてきた。後半6分にFW田中美南のゴールで先制すると、コンスタントに得点を重ねて4-0と快勝した。

 14日にはフランスに向けて出発する。19日に非公開で行われるコロンビア戦を終えると、25日にはグループリーグ初戦でスペインと対戦。現地到着から初戦まで残された時間は少ない。長谷川は攻守の切り替えや強度の部分で物足りなさを覚えつつ、オフ明けから実戦2試合目という事実にも「そこは言い訳にできない」と断言。「本大会に向けて前提条件というか、必ずやらなきゃいけない部分は明確になった」とタイトなスケジュールでさらなる向上を進めていくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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