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FC東京20歳FW野澤零温「もがいてもがいて」J1初ゴール!! 出会いは中学時代“同期”松木玖生の飛躍に刺激「悔しいと思えているのはポジティブ」

ゲキサカ / 2024年7月14日 6時30分

「今シーズンだけじゃなく、たくさん迷惑をかけてしまっているので、やっと一つ報われたじゃないけど、その成果の一つが出たと思う。それは間違いなくファン・サポーターの方々が背中を押し続けてくださったおかげだし、名前を呼び続けてくれたおかげだった」

 そうしてさらに高まった国立のムードにも後押しされ、チームは2-0のまま勝利。天皇杯敗退で沈みがちだった雰囲気を立て直した。試合後、ゴール後の声援を味わった感慨を問われた野澤も「最っ高でしたね。鳥肌が立って、やっと自分の時代が来たかというくらい気持ちよかったです」と吹っ切れた表情で高らかに話していた。

 またそんな野澤にとって、この一戦にはもう一つ特別な意味合いがあったという。

 キックオフ数時間前の13日午前、FC東京はMF松木玖生が海外移籍手続きのため、この試合限りでチームを離脱することを発表。野澤にとって松木は、中学時代にU-15日本代表の海外遠征で知り合い、高校時代は高円宮杯プレミアリーグEASTの舞台でしのぎを削り、プロ入り後は同じクラブの同期として時間を共に過ごした同期の間柄だ。

「試合前、玖生がラストゲームなので勝って気持ちよく送り出したいということで、チームみんなで一つになっていたので実現できて良かった」(野澤)。

 そんな思いは松木も同じだった様子。野澤の取材に先立って行われた取材対応で「やっぱり今日は同年代の零温がJ1初ゴールを決めてくれたこと。あいつが頑張っていたのも間近で知っているし、同期の活躍を見てから海外に行けることを誇らしく思う」と殊勝にコメントしていた。

 もっともそんな松木の言葉とは裏腹に、野澤の言葉には続きがあった。「同期といったんのお別れを気持ちよく送り出せたのでよかった。でも同期なので僕も負けていられない。もっともっとお互いに切磋琢磨して、FC東京の選手として、またさらなる高みで一緒にできたらと思います」。松木は海外移籍間近で、将来のA代表入りが見込まれる立場。野澤はピッチ上の活躍で大きく水をあけられている現状に甘んじるつもりはない。

「世間一般的に見たら僕がむしろ年下みたいな感じで、彼は雲の上の存在と思われていると思う。それが自分の中で悔しいと思えているのでそれはポジティブだし、彼を越えていかないといけない。ここから肩を並べて、もっと高いレベルで一緒にできたらと思う」(野澤)。大きな決意を口にした。

 そんな野望を実現させるためにはまず、目の前の環境で結果を残し続けていくことが必要になる。「FC東京というクラブは特別なクラブで、お世話になっているクラブ。まだまだ迷惑はかけると思うけど、選手として恩返しをどんどんしていかないといけない。僕はこのクラブと共に優勝したいし、タイトルを取って、もっともっと上に行きたい」。だからこそ、この日の活躍も一つの通過点。「自分の中でも大きな一歩を踏み出せたかなと思うけど、これに過信せず、慢心せず、ここから続けていきたい」と継続していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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