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[国スポ少年男子]巧みにボールを引き出し、ドリブル突破、左足シュート…無名の埼玉県MF三上蓮恩(細田学園)が一際光るプレー

ゲキサカ / 2024年9月22日 5時28分

タレントの多い埼玉県で光る動きを見せたMF三上蓮恩(細田学園高2年)

[9.21 国スポ少年男子1回戦 埼玉県 2-0青森県 北部グラウンドA]

 今年の埼玉県はMF神田泰斗(大宮U18、1年)、MF小川直澄(浦和ユース2年)のダブルボランチを筆頭にU-16日本代表候補が4名いるほか、昌平高の選手など錚々たる顔ぶれが揃う。大会屈指といっても過言ではないタレントを揃える中、青森県との初戦でキラリと光るプレーを披露したのは全国的には無名の存在であるMF三上蓮恩(細田学園高2年)だった。

 目立ったキャリアは小学生の時に選ばれた朝霞トレセンぐらいで、グラマードFCに所属した中学時代は埼玉県の南部地区トレセンに落ちている。だが、定評のあるドリブルを生かしたドリブルは魅力十分で、細田学園高と国体選抜の指揮を執る上田健爾監督からの評価は高かった。「周りに勢いのある選手が多い中、(三上は)タメが作れる」とチームにアクセントを加える選手としてミニ国体のメンバーに抜擢。本人は「みんな華があって、霞んじゃうかもと思っていた」というが、アピールに成功し、全国大会のメンバーにも選ばれた。

 これまで自チームでは県大会のベスト8が最高成績。「自分は全国大会に出たことがなかったので、やってやろうという気持ちは人一倍強かった」。シャドーの位置に入った三上に与えられたミッションは相手DFとボランチの間でのプレー。「自分が周りの選手と上手く受ける場所を共有できていた。うまく噛み合っていたので良かった」と振り返る通り、相手が捕まえづらいポジションで上手くボールを引き出し、チャンスに絡んでいく。

 代表経験者やJクラブのアカデミーに所属する選手に交じっても緊張は見られない。ボールを受けてからは持ち味であるテクニカルなドリブルを駆使したカットインからの左足シュートを前半だけで2本披露。後半14分にピッチを退くまで存在感のある働きを見せた三上は、「身体を寄せられた時に腕を上手く使って、引きはがしながら得意なドリブルができたので良かったです」と胸を張った。

 細田学園では1年生の頃からAチームのメンバー入りを果たしながら、怪我もあって思い通りの出場機会を得られなかったが、今年に入ってからは10番を背負い、チームの中心選手として期待を寄せられている。プレー面でも上田監督に「攻撃で怖い選手になっていこう」と声を掛けられてきたことで、突破の意識が高まり、個で剥がせる回数が増えてきているという。

 卒業後についてはまだ決めていないと話すが、この日のプレーぶりを続けることができれば、目に留まる大学も出てくるだろう。国スポをきっかけに、埼玉県のチームメイト同様に全国区の選手へと進化を果たす可能性は十分にある選手だ。

(取材・文 森田将義)
●第78回国民スポーツ大会特集

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