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[国スポ少年男子]三原則体現の愛媛県が前回準優勝・大阪府を撃破!「もっと愛媛が強いっていうところを見せていきたい」

ゲキサカ / 2024年9月22日 22時55分

 だが、愛媛は中盤で渡邉や仙波がタフに戦っていたほか、石原、曾我の両CBが背後をケアしながら、ゴール前では身体を張った守備を継続する。GK山田が「球際、切り替え、ハードワークってところはもうチームの三原則としてやっているんで、(赤井監督は)『それが徹底できたら絶対勝てる』って話してくれてたんで、そこは全員で徹底していました」と説明したように、愛媛は小松、菅の2トップを含めて各選手が役割を徹底して1-0で前半を折り返した。
大阪のエースFW塩尻哲平(C大阪U-18、1年、左)に愛媛DF石原拍(愛媛U-18、1年)が対応
 大阪は後半開始からFW西村凪隼(興國高、1年)を投入し、塩尻を左サイドへ移す。その塩尻が6分にカットインから右足シュート。直後には連続のCKから横井が決定的なヘッドを放った。また、13分には川西が頭でPAへ落とし、これに大島が飛び込む。だが、愛媛GK山田が飛び出してゴールを死守した。

 愛媛は守備の時間が長くなっていたが、高須賀、喜代吉の両SBが相手に粘り強く身体を当て続けるなど1対1で健闘。赤井監督は「そこで負けたら難しいんで、そこは口酸っぱく『1対1、負けんなよ』と。選手が体現してくれました」。交代出場の左SB福石拳太郎(愛媛U-18、2年)やMF矢野泰聖(松山北高、1年)、FW俵拓斗(愛媛U-18、2年)も1対1で負けないことやハードワークすることを表現していた。

 大阪は24分にMF吉野啓太(C大阪U-18、1年)とDF上野仁綺(桃山学院高、1年)を同時投入。フレッシュな選手がギアを上げようとする。だが愛媛は28分、カウンターから矢野が左サイドを攻め上がり、玉城が決定的な右足シュート。そして、29分、右サイドを攻略し、仙波のラストパスを玉城がゴールへ押し込んだ。大きな、大きな2点目。この後、愛媛はMF中本崇太(愛媛U-18、1年)を投入し、渡邉がDFラインに入る形で試合を締めた。
後半29分、愛媛MF玉城千也(愛媛U-18、1年)が追加点
 2-0で勝った愛媛の赤井監督は、「大阪にどれぐらいやれるかっていうのをちょっと試したかった。なかなか自分たちがやりたいようなゲーム運びではないですけど、まず勝つことで選手たちも自信つけると思うんで、次のゲームはもうちょっと自分たちが主導権に握れるようなゲームにしたいなとは思います」とコメント。インパクトのある勝利を果たした選手たちも、貪欲に次の白星を勝ち取りに行く意気込みだ。

 仙波は「やっぱり愛媛って、全国の人から見たらそこまで強くない県っていうのがあって、そこまで注目されないところだと思うけれど、この国スポで『もっと愛媛が強い』っていうところを見せていきたい」と力を込め、GK山田は「(大阪戦で)勝ちたい気持ちは全面に見せれたかなと思うので、次の試合もハングリーに戦っていきたい」と誓った。

 そして、石原は「次の大分も強いのですが、今日みたいに格上でも自分たちらしい前からどんどん行くサッカーをやっていきたい」。準々決勝で大分県に勝てば、U-18大会時を含めて初のベスト4進出。歴史を塗り替え、愛媛がもっと強いことを示す。
愛媛は2017年大会以来の初戦突破
(取材・文 吉田太郎)


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