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[国スポ少年男子]広島県が延長V。総合優勝も果たし、“サッカー王国・広島”「復活の1歩目」を踏み出す

ゲキサカ / 2024年9月27日 12時42分

広島県が8年ぶりV。選手、スタッフが一緒に優勝を喜ぶ

[9.25 国スポ少年男子決勝 佐賀県 1-2(延長)広島県 駅スタ]

 広島県の遠藤真仁監督(広島ユース)はチーム立ち上げ当初から、「サッカー王国・広島を復活させよう」と選手に伝えて来たのだという。広島育ちの選手もいれば、高校進学を機に広島で新たなサッカー生活をスタートした選手もいる。かつて、広島は埼玉県、静岡県とともに「サッカー王国」「サッカー御三家」と呼ばれた土地。その復活を掲げて国スポに臨み、頂点を勝ち取った。

 開催地・佐賀県との決勝は、前半12分にMF太田大翔(広島ユース、1年)が1タッチの右足シュートを決めて先制。その後もMF野口蓮斗(広島ユース、1年)を軸にボールを保持しながら攻め、ストロングポイントの右WB梅田大翔(広島ユース、2年)、左WB原湊士(広島ユース、1年)の両ワイドも活用しながらチャンスの数を増やした。

 遠藤監督は「前半はほんとにいい流れで、こっちがやりたいサッカー、ビルドアップから前進して、フィニッシュのところまで狙い通りのことができていた」と評価する。だが、決定機を連発しながらも2点目を奪うことができず、セットプレーから同点に追いつかれてしまう。

 後半5分に佐賀県が退場者を出して数的優位に立ったものの、「焦ってる部分も技術的なものもあったし、戦術的なところもちょっとこう上手くできない部分があった」と遠藤監督。1人少なくても、各選手が良く走り、技術力も高い佐賀県からボールを奪い返せず、シュートまで持ち込まれるシーンも増えてしまっていた。

 だが、雨が降り、流れの悪い中でもDF森井莉人(広島ユース、1年)を中心に粘り強く守り、延長戦で再びプッシュ。そして、延長前半9分、MF河上颯希(広島ユース、1年)の右CKをFW信重亮二朗(広島ユース、1年)が頭で折り返し、最後はDF井上礼治(瀬戸内高、1年)が右足で決勝点を決めた。

 延長戦の激闘を2-1で制し、全国優勝。遠藤監督は「佐賀県さんもほんとにタフで、技術的にも優れた選手も多くいたんで、ほんとに、ほんとに、お互いが成長できた90分間になった」と頷き、「もう最後は選手の気合と根性が相手を上回ってくれたなと。彼らに感謝したいです。1人1人の成長を感じることができたのがほんとに嬉しいです」と選手たちを讃えていた。

 強豪・広島ユースでも台頭中の野口は、「立ち上げの時から目標があったので、それを成し遂げることができて嬉しいです」と喜び、広島出身の森井は「(広島の強さを示すことが)できたと思うんで、あとはプレミア(リーグで)優勝したいです」と次の目標を掲げていた。

 指揮官自身も改めて広島の歴史を選手と一緒に理解しながら、日本一を目指して準備。怪我によるアクシデントもあったが、選手、スタッフ、支えてくれた県とともに頂点へ駆け上がった。広島県は、今回の国スポ少年女子の部で3位。また、成年女子の部でも優勝し、国スポサッカー競技で総合優勝を果たしている。遠藤監督は「総合でも優勝できたことはほんとに復活の1歩目」。そして、この勝利を続けること、努力を重ねて上のステージで活躍する選手が一人でも多く出ることを期待した。
広島県の遠藤真仁監督(広島ユース)が宙を舞う歓喜の広島県イレブン
(取材・文 吉田太郎)

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