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[関東]昨季0発で抱いた意識…桐蔭横浜大MF落合遥斗「プレーがいくら良くても見に来た人以外からの評価はない」

ゲキサカ / 2024年9月27日 21時53分

MF落合遥斗(4年=桐生一高)

[9.25 関東大学L1部第12節延期分 明治大 1-1 桐蔭横浜大 明治大八幡山グラウンド]

 リーグ戦ノーゴールに終わった昨季を経て、桐蔭横浜大MF落合遥斗(4年=桐生一高)は数字を残す必要性を感じながら最終シーズンを戦っている。

 落合は高校時代、攻守両面の活躍でチームを牽引しながらキャプテンを担当。桐蔭横浜大に進学したが、昨季はリーグ戦で得点とアシストともにゼロに終わった。この結果は今季を迎えるにあたって意識した部分だという。

「数字を残さないといけないというのは去年特に感じて、数字として表れなかったらプレーがいくら良くても試合に見に来た人以外からの評価はない。そこは今年、シーズンが始まる前から意識していた」

 そうした意気込みは第5節の東洋大戦で花開いた。2-2で突入した後半アディショナルタイムに劇的な勝ち越しゴールを決め、リーグ戦初ゴールでチームの今季初勝利をもたらした。続く第6節の国士舘大戦でも得点し、落合は2試合連続ゴールで2連勝に貢献。それまでは途中出場がほとんどだったが、6月から先発の座を奪取している。

 その後得点から遠ざかっていたが、25日の明治大戦で値千金の同点ゴールを奪った。優勝争いを演じる相手に先制を許すも、前半32分だった。MF永井大士(3年=聖和学園高)が「ちょうどコースが見えた」と出した絶妙なスルーパスに反応。落合は相手にチャージされてバランスを崩したが、倒れながら「とりあえず枠に入れよう」と右足で触れたボールはゴールに吸い込まれた。1-1に追いついたチームは終盤に押し込まれるも、2失点目は許さずに引き分けて連敗を回避した。

 落合はこれが今季3点目となり、チーム内得点ランキングのトップタイに浮上。「今年は練習試合でも続けて点を取れていたので、リーグに入っても3点ですけど取ることができてよかった」と一定の手応えを示した。

 こうした数字の積み重ねは自身の将来にもつながるはずだ。4年生の落合はプロ入りを目指しているが、内定先はまだ決まっていない。練習参加する中で「止める・蹴るとかの基礎は大学でしっかり身についていて、プロの土俵で戦うところでも自分でもできるなというのを感じた」と自信を得た部分もある一方、「他の選手にないものを磨くというのと、アピールするというのはまだまだできていない」と落合。結果を残して自身の評価を上げながら9位に低迷するチームを押し上げる覚悟を示した。

(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集

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