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[プリンスリーグ関東1部]ともに選手権予選優勝から中2日、抽選会翌日に90分間の激闘。矢板中央vs帝京は2-2ドロー

ゲキサカ / 2024年11月21日 23時20分

 これに対し、帝京は選手同士で話し合いながらボールの運び方を確認。ラビーニの左クロスを相手DF小倉にクリアされるなど攻め切るシーンが少なかったものの、24分に1チャンスをモノにした。砂押が左足でDF裏へ絶妙なロングパス。このパス1本で堀江が抜け出し、GKとの1対1から右足シュートを決めた。選手権予選準決勝同様、2人のホットラインによるゴール。鮮やかな一撃で同点に追いついた。
帝京は前半24分、MF堀江真広が同点ゴール絶妙な裏抜けからゴールを奪い取った
 さらに帝京は、宮本の右足FKや安藤の左足ミドルで勝ち越し点を狙う。ただし、矢板中央はマークを外されても前へ行くことを止めない。ボールを奪いに行き続け、そこから切り替えの速い攻撃を繰り出した。32分には右サイドへ抜け出した加藤のラストパスから堀内が決定機を迎えるが、帝京GK尾崎がストップ。34分にも堀内が強引に右サイドを抜け出してラストパスへ持ち込んだが、井内のシュートはDFにブロックされた。すると、後半開始から加藤をFW朴大温(3年)へ交代。帝京もラビーニと安藤をDF吉澤頌裕(1年)とMF小林爽人(2年)へ交代した。

 帝京は後半、「(マンツーマンで来た矢板中央に対し、)やっぱり相手を動かす動きっていうのを自分たちはしようっていう話をしていて、それで選手が囮になって、もう片方の選手が空いたり、トライアングル作ってできたっていうのはあったと思います」(砂押)。帝京は畑中と田所の両CBや砂押、加賀屋、杉岡とどこからでもドリブル、パスでボールを運べることが強みだ。後半は各選手が味方のために相手を動かすことを意識し、よりボールを保持しながら主導権を握ることに成功。また、後半から左SBに入った吉澤がピッチサイドの先輩から「アイツ、本当1年?」という声が出るほどの落ち着きと逆を取る巧さでボールを前進させていた。
帝京のU-18日本代表CB田所莉旺が最終ラインからボールを運ぶ
 そして、永野のクロスが杉岡へ入ったほか、宮本がドリブルシュートを打ち込む。対する矢板中央は7分にMF石塚遥真(3年)を投入。相手の裏抜けを“闘将”佐藤や小倉が阻止したほか、連動してプレスに行けなくなった際にはリトリートして対応するなど2点目を与えない。そして、奪ったボールを素早く前線へ入れてセットプレーを獲得し、外山のプレースキックや朴のロングスローでプレッシャーをかけた。
矢板中央のDF小倉煌平が相手の抜け出しを阻止
 帝京は18分にFW大屋雅治(3年を投入。分厚い攻撃でゴールへ迫るシーンを増やしていたが、次の1点を矢板中央が奪った。後半35分、中盤で渡部がインターセプト。すぐさま、前方のスペースへスルーパスを入れる。抜け出した堀内のラストパスはゴール前で帝京DFがカット。だが、切り替え速く相手に寄せた堀内が奪い返し、そのまま右足シュートを左上へ決めて勝ち越した。
後半36分、矢板中央FW堀内凰希が勝ち越しゴール勝ち点3獲得に大きく近づいた
 矢板中央はさらに田中のポスト直撃のヘッドや堀内、外山のシュートで畳み掛けようとする。だが、決め切ることができず、高橋健二監督も「3点目欲しかったですね、正直3点目取れれば、もうちょっと流れが変わったかなと思うけれど……」。対する帝京は40分に選手権予選決勝で決勝点のFW土屋裕豊(3年)を投入。すぐに土屋が左サイドを抜け出すが、ここは矢板中央GK藤間がゴールから大きく飛び出して対応する。

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