[MOM1011]京都産業大FW菅野翔斗(4年)_悔いなく完全燃焼を、集大成をみせつける
ゲキサカ / 2024年12月14日 12時12分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 インカレ強化ラウンド第1節 東京国際大1-2京都産業大 IFAフットボールセンター Bピッチ]
「強化ラウンドのチャンピオンを獲りに行きたい」。そう力強く話した主将FW菅野翔斗(4年=広島ユース)の2得点によって、京都産業大が白星発進を決めた。
今年度より大きく大会方式を変更したインカレは、まずは予選ラウンドで“振るい”にかけられる。主要地域の成績上位チームを除く20チームが激突するもので、昨年度の準優勝チームである京産大も関西第3代表として出場。しかし関西勢対決となった大阪学院大との一戦に、PK戦の末に敗れていた。
予選ラウンドで敗れたチームで戦う強化ラウンドの立ち位置は難しく、優勝チームの地域には来年のインカレ出場枠が与えられるが、現チームへの恩恵は少ない。それもあって来季を見据えた戦いにシフトするチームが出てくることも懸念されていた。
だた京産大は先発メンバーの中に4年生を6人並べるベストメンバーで試合に臨んだ。そして後半8分、左サイドからDF大串昇平(4年=G大阪ユース/岐阜内定)が蹴ったFKを菅野がニアで頭で合わせて先制。同点とされた直後の同19分には、CKの流れから菅野が再びヘディングで勝ち越し弾を流し込んだ。
カウントダウンを意識した戦いになっている。愛媛県出身の菅野だが、高校は強豪の広島ユースに入団。2年連続して国体にも出場した。大学では主に2年生の時からトップチームの試合に出場。3年時は怪我に苦しむ時期もあったが、年末のインカレでは準決勝、決勝と連続して先発出場した。
そして主将に就任して迎えた最終学年、春先の天皇杯では8年ぶりの本戦出場を果たすと、奈良クラブとの1回戦に敗れはしたが、得点を決めた。総理大臣杯では実に39大会ぶりとなる本大会出場へと導いてみせた。リーグでは惜しくも連覇を逃したが、終盤まで優勝争いを繰り広げた。
ただそんな中で、個人としてはもがいていた。リーグ戦は4得点4アシスト。もっとも「起点になるプレーが得意」だと自負する菅野だが、プロへのアピールという点では物足りないことも分かっていた。そしてどことなく察する「レベル感」。夏には古巣の広島やJ3の鹿児島の練習に参加したが、納得のいくプレーができなかったという。「本気でやるサッカーはこれが最後かなと思っています」。卒業後は地元四国にある電気関係の総合企業に就職することに決めた。
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