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自民総裁選は小泉進次郎の独走にブレーキ…黒幕の菅前首相が操る“腹話術内閣”に広がる忌避感

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月31日 9時26分

自民総裁選は小泉進次郎の独走にブレーキ…黒幕の菅前首相が操る“腹話術内閣”に広がる忌避感

「伝家の宝刀」を切ったはいいものの…(小泉進次郎元環境相)/(C)日刊ゲンダイ

 本番まで2週間を切った自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)が日増しにヒートアップしている。来週以降は出馬表明ラッシュだ。林芳正官房長官(63)、小泉進次郎元環境相(43)、高市早苗経済安保相(63)の順に会見が開かれる予定で、茂木敏充幹事長(68)が隙間に割って入る見通し。「刷新感ありき」で最年少の進次郎が本命視される中、独走に“ブレーキ”がかかり始めた。原因は言わずもがなの本人、そして黒幕だ。

  ◇  ◇  ◇

 総裁選に一番乗りした「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相(49)はメディア出演を重ね、認知度アップに躍起。河野太郎デジタル相(61)や石破茂元幹事長(67)も政策発表の体で会見をセットし、露出度アップを狙っている。自民に対する国民的嫌悪感を一掃するため、過去最多の10人前後が出馬し、史上最ハデのお祭り騒ぎにまっしぐらだ。決選投票にもつれ込むのは必至で、「進次郎VS石破」の一騎打ちが見込まれているが、ここへきて大本命の進次郎が失速し始めたという。

「進次郎氏は党にとって伝家の宝刀。最後の切り札です。それを切ったはいいものの、党勢衰退に歯止めをかけられないどころか、あの独特な言動が世論に疎まれ始めたら失墜は一瞬。アッという間に政権を追われかねません。進次郎氏を使い捨てにできるほど党の人材は潤沢ではない。コバホークも40代ですが、進次郎氏ほどの輝きは期待できない。最終兵器を使うのは早すぎる」(自民中堅議員)

 進次郎首相による選挙管理内閣を発足し、早々の解散・総選挙で勝利。来夏の参院選も乗り切る──というシナリオが永田町の共通認識になりつつあるが、「伝家の宝刀」を切ってズッコケ、お家断絶なんてシャレにもならない。歴史に刻まれるドジだ。

独裁と機能不全が隣り合わせ

 進次郎の陰りに拍車をかけているのが、ドス黒い闇将軍の存在。総理総裁のイスを奪われた恨み骨髄で岸田降ろしに動き、いまは党神奈川県連つながりの進次郎をド真ん中で支える菅義偉前首相(75)だ。

「進次郎氏が菅氏の振り付けで動いているのは衆知の事実。進次郎総裁体制となれば、カネも人事も政策も菅氏が差配するのは目に見えている。進次郎氏はあの調子ですから、一から十まで菅氏に相談し、操り人形化した腹話術内閣になってしまう。『菅幹事長』『菅副総理』なんていう人事構想まで流れています。菅氏が本格的に体調を崩そうものなら、官邸は即機能不全に陥る。『進次郎首相』は今はない」(自民関係者)

 立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)に29日名乗りを上げ、再登板にヤル気満々の野田佳彦元首相(67)は進次郎を「金魚」と揶揄。おととい放送されたラジオ日本の番組で「進次郎総裁」が「一番怖い」としたものの、「一定期間があれば馬脚を現す可能性は十分ある」と余裕の構えを見せた。

 もっとも、国政第1党も2党もこんな体たらくでは政治不信は収まりっこない。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事『【もっと読む】自民党総裁選で新キングメーカー争いの醜悪…「麻生太郎vs菅義偉」に岸田首相も参戦』では、自民党総裁選めぐる、麻生太郎副総裁、菅義偉前首相、岸田首相の動向とその狙いを詳報している。

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