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「24時間テレビ」台風10号でもイベント強行、不要不急の外出促す大矛盾…報道機関として問題は?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月31日 15時3分

「24時間テレビ」台風10号でもイベント強行、不要不急の外出促す大矛盾…報道機関として問題は?

日本テレビ(C)日刊ゲンダイ

 記録的な大雨となっている台風10号が直撃する8月31日と9月1日に放送される「24時間テレビ47」(日本テレビ系)。日本テレビは8月30日、同番組の公式サイトにて、お笑いタレントのやす子(25)がランナーを務める全国の児童養護施設に募金マラソンについて「市民ランナーに参加していただく予定だったマラソンイベントは中止とさせていただきます。やす子さんのマラソンに関しては、安全に配慮しながら実施する方法を検討中です」と発表した。

 さらに横浜のぴあアリーナMMで開催予定の「Song for 能登!24時間テレビチャリティーライブ」や、両国国技館での番組観覧や国技館内のイベントは実施する予定と発表。チャリティーライブの公式サイトでは、「ご利用される交通機関の運行情報など、お客様ご自身でも最新の状況を確認して頂き、時間に余裕を持って安全に会場までお越しください」と掲載。公式Xでは「なお、交通機関の影響によりご来場がかなわないお客様には払い戻しをさせていただきます」と呼び掛けている。

 一方、30日放送の「news every.」(日本テレビ系)の天気コーナーでは恒例の日テレの大屋根広場でのお子様出演が、東京都内で警報級の大雨となっていることを理由に中止となった。24時間テレビの番組観覧はお客様の“自己責任”“自己判断”で強行して構わないのだろうか。

■「災害発生の予防・被害軽減」に役立つ放送なのか?

「今回の台風10号で神奈川県では二宮町で5段階の警戒レベルで最も高い『緊急安全確保』が一時出され、住宅の床下浸水や道路の冠水などの被害も出ました。それを日テレも報じたのに、それでも人を集める番組観覧やイベントを強行するのは、やはり報道機関の対応として疑問が残ります」(民放関係者)

 大雨災害に細心の注意が必要な時にイベントを優先する日テレの姿勢は、放送法第108条《基幹放送事業者は、国内基幹放送等を行うに当たり、暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事その他による災害が発生し、又は発生するおそれがある場合には、その発生を予防し、又はその被害を軽減するために役立つ放送をするようにしなければならない》とも矛盾する。

「日テレとしては、むしろ家に籠るしか術がない視聴者が24時間テレビを見てくれるのでは、という期待もあると思います。散々、自社のニュースなどで『不要不急の外出を控えて』と呼び掛けておきながら、番組観覧やチャリティーライブなどで不要不急の外出を促すのは支離滅裂です。《たとえ台風が直撃して家にいても、24時間テレビは絶対に見ない》と憤っている視聴者の声もあります」(同)

 系列局の中京テレビは、24時間テレビ各募金会場での中継、及びイベントを中止することを、29日の時点ですでに発表している。日本テレビはそうした判断を下せなかったようだ。

  ◇  ◇  ◇

 系列の日本海テレビ幹部が「24時間テレビ」の寄付金や売上金など、総額1118万2575円を着服していたことが昨年明らかになった。そのため今回の放送には疑問も出たが、日本テレビは開催を強行。台風10号が日本列島を直撃する中でのイベント開催強行も後々、その是非が問われることになりそうだ。●関連記事【もっと読む】日テレ激震!日本海テレビ局長が募金着服 チャリティー番組「24時間テレビ」の信頼性ガタ落ち…も併せてどうぞ。

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