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夜中のジュースやアイスクリームが「夜型幼児」をつくる…日本人の母親6000人調査で判明

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月20日 9時26分

 研究ではほかにも夜におやつを取ると就寝時間までのスクリーンタイムが長くなる傾向と関連していることなども明らかにした。

「つまり、幼児を夜型にしないためには夕食後の間食をやめ、スクリーンタイムを規制することが重要です。とくにジュースとアイスクリームなどの高糖質・高脂肪食には注意が必要です」

■小学生の7.8%が抑うつ状態

 そもそも夜型という概日リズムの乱れは、肥満、糖尿病、慢性腎症などの疾患のリスクを上げる可能性があることがわかっている。また、幼児期では神経発達や認知機能に影響を与える可能性が指摘されている。

 例えば5歳時を対象とした実験では、不規則な生活習慣を持つ子供は、規則正しい子供に比べて正確な三角形を描けない可能性が6倍高く、睡眠不足が認知機能の遅延と関係していると示唆されている。睡眠不足の原因はさまざまで、塾、スマホ、ゲーム、さらには新型コロナなどの感染症の影響などが挙げられているが、論文が指摘する「幼児期の夜のおやつ習慣」との関係はないのだろうか。

「今回の論文だけでそうだと言い切ることはできませんが、可能性のひとつとしては考えられるのではないか。最近は先述したように幼児期の食行動や栄養の乱れが目につき、それらが、成人期の健康に影響を与えることが各種の研究で明らかになっています」

 例えば、出生時の体重が少ないまま、不適切な食事が続いて小児期の栄養不良が続くと、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなったり、知的能力に影響が出ることが報告されている。

 最近の欧米の調査では、児童の約5~8%にうつ病が見られ、年齢が高くなるにつれて増えるという報告がある。

 日本でも小学生の7.8%、中学生の22.8%が何らかの抑うつ状態にあるという調査結果がある。

 その一方で、22時以降に就寝する小学生の割合が増加していて「小学生白書Web版」(学研教育総研.2018年9月調査)によると、小4で42.5%、小5で51.5%、小6で63.0%に上ることがわかっている。

 こうしたうつ病の増加や就寝時間の遅れは幼児期の食行動の乱れが関係していてもおかしくない。

 わが子を健全に育てたければ、幼児の頃から糖質の多い夜のおやつを避けた方が賢明のようだ。

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