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「生き方を真似」…憧れのアノ人の哲学に通じる生瀬勝久の変幻自在な演技【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月22日 9時26分

「生き方を真似」…憧れのアノ人の哲学に通じる生瀬勝久の変幻自在な演技【今週グサッときた名言珍言】

生瀬勝久(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「もともとNGみたいな芝居なんで、線引きが難しいんですよ」
 (生瀬勝久/フジテレビ系「ぽかぽか」9月11日放送)

  ◇  ◇  ◇

 数多くの映画・ドラマに出演し、強烈なインパクトで存在感を放っている生瀬勝久(63)。ほとんどNGを出さないと共演者が評したことを受け、生瀬本人が冗談交じりに語った言葉を今週は取り上げたい。

 同志社大時代は、のちにカズレーザー(メイプル超合金)や東ブクロ(さらば青春の光)らを輩出した「喜劇研究会」や、学内の劇団に所属していた。彼が出ている舞台を見た辰巳琢郎に「誘拐のように無理やり」(朝日新聞出版「週刊朝日」2020年1月24日号)誘われ、「劇団そとばこまち」へ。槍魔栗三助(やりまくり・さんすけ)の名で関西学生演劇ブームをリードし、コント番組「週刊テレビ広辞苑」(よみうりテレビ)や「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)など関西ローカルのバラエティー番組にも数多く出演していた。

 そうしたお笑い寄りのキャリアからか、彼が尊敬してやまないのは5歳年上の明石家さんま。「自分の5年後を見る気がするんです。こういう人になりたいなと。パワフルで、無駄なことばかり喋るという」(産経新聞出版「STAGE navi」vol.4=15年7月3日発売)と語り、さんまを「戦争という笑えない状況にあえて身を置かせたい」という着想から、2000年に舞台「七人ぐらいの兵士」の脚本を書き、共演を果たした。冒頭の番組で、その舞台を観劇したというゴリエ(ゴリ)はこう絶賛した。

「アドリブで、さんまさんがボケるのを生瀬さんも同じレベルで言い返すから、会場がずっと大爆笑で。さんまさんも生瀬さんにアドリブの腕があるの分かってるから。それを打ち返す、あの殴り合いがステキ」

 それを受けて生瀬は「あの方の生き方を真似してる部分もあるんで。困った時にさんまさんなら、どうするかっていう一番の方です」と語った。ちなみに、さんまは生瀬のことを「いいかげんなジェントルマン」(日本テレビ系「スッキリ!!」15年1月7日)と称している。

 生瀬は「ずっと高みを目指してるんですよ。あと、何より楽しく。やっている人が楽しまないと見てる人に伝わっちゃう気がするんですよね。どんな悲しい芝居でも、楽しそうにやっているのが理想かな」(オリコン「ORICON NEWS」22年1月18日)と語っているが、それはまさにさんまの哲学に通ずるものだ。

「できる限り、同じ手は使わない」(共同通信社「エンタメOVO」22年9月8日)ことを大切にしているという生瀬。そんな彼のアドリブとの線引きが困難な変幻自在の演技から目が離せない。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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