1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

4年ぶりV奪還!ソフトB最大の功労者は王会長 《老害批判》も補強面で大成功、監督育成にも貢献

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月24日 11時37分

4年ぶりV奪還!ソフトB最大の功労者は王会長 《老害批判》も補強面で大成功、監督育成にも貢献

悲願の胴上げ(C)共同通信社

 京セラドーム大阪で鷹の大将が8度、宙を舞った。

 ソフトバンクは昨23日、オリックスを9-4で下し、2020年以来、4年ぶり20度目のリーグ制覇を達成。「常勝球団」を謳い、巨大戦力を抱えながら3年間、優勝から遠ざかっていたソフトバンクにとって、V奪還は悲願だった。

 胴上げで祝福された小久保裕紀監督(52)は試合後のセレモニーで「懸命に戦ってきた選手たちに胴上げしてもらい、最高でした」と笑み。さらに「3月29日に京セラドームで開幕し、オリックスにどこまで我々が戦えるのかとスタートを切った。3連覇したオリックスがいたから、我々もここまで戦えた」と、相手と敵地ファンへの配慮も忘れなかった。

 昨季は日本ハムからFA宣言した近藤健介に7年総額50億円、前レンジャーズの有原航平を3年15億円、前ロッテの抑え投手・オスナを単年6億5000万円で獲得。驚異の総額80億円補強が実らずにV逸すると、今季は問題のあった前西武の山川穂高を4年総額20億円で引き入れた。

 5月末に主軸の柳田悠岐が長期離脱、現在も一軍復帰に至っていないものの、チーム打率.259、107本塁打、577得点はいずれもリーグトップ。圧倒的な破壊力に加え、やはりリーグ1位を誇るチーム防御率2.53の投手陣もV奪還を支えた。

 もちろん、今季から指揮官に就任した小久保監督の手腕は大きい。シーズン中はファームで好調の若手を積極的に起用。柳田離脱後は栗原陵矢の3番起用がハマるなど、要所で用兵が光った。

■山川獲得後にあえて自ら泥をかぶる

 何より、悲願達成の最大の立役者は王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(84)ではないか。

 名球会OBの山崎裕之氏は「近藤しかり、有原しかり、補強面での成功が大きい。特に山川の獲得は王さんにしかできなかったと思う」と、こう続ける。

「西武時代の昨季、知人女性に対する強制性交等の疑いで書類送検。不起訴処分に終わったものの、球団内では『獲得して大丈夫なのか』と慎重論もあったと聞く。しかし、山川はホームランバッターとしてチームに勢いをつけることができる。王さんは山川獲得後、『野球界で生きていく力を持つ人が、その世界で生きられないような世界をつくっちゃいけない』『山川は社会的な制裁を受けた』と発言し、ネット上などでは『老害』などと、心ない誹謗中傷も受けた。実際、山川に好感が持てないファンもいたと思うが、王さんが、あえて自ら泥をかぶってチームの強化を目指したことが功を奏したと言えます。山川がいなかったら、柳田離脱の穴を埋めることは難しかったでしょう」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください