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岸田首相“卒業旅行”外遊でニタニタ「日本に投資を」呼びかけ…能登豪雨災害ガン無視に怨嗟の声

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月24日 16時3分

岸田首相“卒業旅行”外遊でニタニタ「日本に投資を」呼びかけ…能登豪雨災害ガン無視に怨嗟の声

「日本に投資を」ブルームバーグ本社でのイベントで講演する岸田首相=23日、ニューヨーク(C)共同通信社

 国連総会開催中の米ニューヨークなどを訪問していた岸田文雄首相(67)が23日午後(日本時間24日午前)、ケネディ国際空港を政府専用機で出発し、帰国の途に就いた。

 27日投開票の党総裁選に出馬せず、退任前最後の外遊となった岸田首相。現地時間の23日午前にはニューヨークにあるブルームバーグ本社で行われた資産運用大手各社とのパネルディスカッションに参加。日本での事業拡大を要請するとともに、人気SFシリーズ「スタートレック」のセリフを引用し、「誰もやったことがないくらい果敢に日本に投資しよう!」と笑顔で訴えた。

 21日には米東部デラウェア州のウィルミントンでバイデン米大統領と約1時間会談したほか、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談では「日本は引き続きウクライナ支援を全力で進めていくことを改めて誓う」と強調。ゼレンスキー大統領は岸田首相の功績を称えるとして、勲章を贈った。

 重責から離れることでホッとしているのか、肩の荷が下りたと感じているからなのか。外遊中、終始笑顔を浮かべていた岸田首相だったが、SNS上では《卒業旅行》《最後まで国民をバカにしていた総理大臣だった》などと怨嗟の声で溢れている。

■「国民の声を聞く力」とは結局、何だったのか

 無理もないだろう。岸田首相が外遊中の日本では、震災被害を受けた石川県・能登半島北部を記録的豪雨が襲い、気象庁が大雨特別警報を出してから生存率が急激に下がるとされる「72時間」が経過。消防や警察などが24日も行方不明者らについて懸命な捜索を続けている。

 県によると、大雨による死者は輪島市6人、珠洲市1人の計7人で、2人が行方不明。23日午後3時時点で、孤立集落は輪島市など56カ所に上り、避難者は計632人、停電は約3700戸、断水は約5000戸に及ぶという。まさに未曽有の大災害だ。

 このため、ネット上では《岸田さん。今、全力で支援するのはウクライナでなく日本の被災地だろ》《能登の被災現場にすぐに行け!ニヤニヤしながら投資を呼びかけている場合か》といった投稿が相次いでいるわけだ。

 ところで、岸田首相が「一気呵成に議論を進めなければならない」として意欲を示していたのが憲法改正だった。9条への自衛隊明記に加え、緊急事態条項の新設などをテーマに挙げていたのだが、その緊急事態条項の必要性について国会でこう説明していた。

「緊急事態条項(略)これは、この大きな災害等が発生した時に国民の代表である国会の権能を維持することが重要であると。ですから、事前に手続を定めておくことは重要である」(3月27日の参院予算委員会)

「大きな災害等が発生した時に国会の権能を維持することが重要」と訴えながら、実際に大災害が発生している最中に自分はニコニコ外遊し、「日本に投資して!」では国民の信頼や理解は得られないのではないか。岸田首相の「国民の声を聞く力」とは結局、何だったのか。

  ◇  ◇  ◇

 総裁選出馬を断念した岸田首相。●関連記事【もっと読む】では『高市早苗氏の総裁選禁止行為に岸田首相が“追加対応”要請 激オコ「サナエ応援団」に共感が広がらないワケ』【さらに読む】では『岸田首相「卒業旅行」第1弾で韓国におねだり…日本からの猛アプローチむげにできず』などを取り上げている。

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